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帝国兵となってしまった。
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 「だが、止まない雨も姿を見せない太陽もないだろ?」
 同じように空を見ると奥のほうが蒼く光っており、晴れ渡りそうだ。

 「あぁ、そうだな。イスパニアなら出来るはずだな。俺の名前はリーニャ・ガスコ・ベロー・デ・カッザだ。」
 長いな名前と思いながら握手する。リーニャの手を握ると軍人のような感触がした。そして、名乗られたからには名乗らないとならない。

 「私はジシュカ、フリードリヒ・デニーキン・ジシュカ少佐だ。イスパニアには来たことがないがきっとリーニャさんならできるだろう。」
 そんな他愛もない会話を聞くと列車は到着し、リーニャは後方の車両に、俺は前方の車両に座る。そして列車は走り出す。


 マドリッドーリにつくまでは400キロあまりあり、うまく行っても6時間ぐらいかかる。車内で寝ていると衝撃を感じて飛び起きる羽目になった。

 騒ぎの中で列車は走り続けていた。後方を見ると後方車両がなく、煙が上がっていた。列車爆発だ。

 それにリーニャが乗っていた車両だ。寝る前に見ていて飛び起きた結果、吹き飛んだ新聞の記事がちょうど表になっていて、マドリッドーリにガスコー人平等平和戦線代表使節、ミスターガスコーのリーニャ・ベロー・デ・カッザ氏来訪と書かれていた。

 「大変なことになるぞ‥‥これ。」
 ガスコー人なる存在が独立主義者だとするとこれが火種になりかねないよなと思いつつ、まぁ、なんとかするだろうなと思うことにして、新聞を拾うと表の記事が目に入った。

 「なっ‥‥。」
 イスパニア社会共同党、イスパニア共有主義党、イスパニアコミュニズムなどと連立。ようやく左派連立により議席が過半数に達し、首相はアントン・ド・リベリオ・フランクスはガスコー人やカルターニア人の反動組織に対して、断固たる措置を軍に訴え、イスパニア軍から拒否された?

 地獄の蓋が開かれかけてるのでは?えっ、なんでこんなことに?いや待て、まだ間に合うはずだ。まだ焦るようなときじゃないよな。状況を整理しよう。

 ガスコー人は何らかの理由でイスパニア政府と揉めており、リーニャが代表として選ばれて会談に来たが爆発で吹き飛ばされた。

 次にイスパニア政府は左派連立として四つの党と連立をしてようやく政権が過半数に到達。そして、国民の支持率がほしい与党は強硬策をするっぽい。

 まだ、バランスは崩れていないから大丈夫だろう。たしかにガスコー人は不満たらたらだが立ち上がるだけの戦力はなく、見てきたようにフランソワ共和国内はまとまっていない。なら簡単だな。列強が介入できるだけの余力はないということだ。

 なら、軍が出動を拒否したぐらいで内部の軍事バランスが崩れたわけじゃない。

 そう考えを結論付けるのと同時に列車はマドリッドーリに
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