暁 〜小説投稿サイト〜
帝国兵となってしまった。
11
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ろに眼帯をつけた魔導師のアルビオン人がサーベルで切りかかってきた。
 
 敵味方入り乱れているから双方ともに味方撃ちになるのを恐れて空をあまり飛べない。それを抜きにしてもこいつはおかしいやつだ。

 「お前指揮官だろう?なら楽しむんだよ。闘争を!」
 えっ、中二病眼帯おじさんか?えっ怖。頭おかしいのかよ。魔導刃同士の火の粉が散るがこっちにはビックリドッキリメカがある。左手をひねると袖口からクロスボウの指が飛び出し、それにあっけに取られた眼帯戦争大好き変態アルビオン紳士は防殻術式を使ったがそれが命取りだ。これでもかと切り詰めたRAR1922(ライヒ・オートマチック・ライフル)の一つであるこれを連射させて、ついでにポテトマッシャーとパイナップルのパイナップルポテトを食らわせて爆発させるが恐らく殺しきれてはいない。

 まだ生きているなこの感覚。自分を餌に太陽を背に奇襲を味方にかけさせようとしたな。しかし‥‥。

 「踏み込みが足りん!」
 銃剣を投げるとその柄を筋力強化で思い切り蹴り更に加速させる。そして、その後ろから左右に弾をばら撒くと二機の魔導師を叩き落とすのに成功した。

 忘れてはいない。その後に眼帯紅茶の姿を探しながら拳銃を乱射する。ついでにモロトフも何回かごちそうしてやるが霧が晴れるとおっさんは居なくなってた。逃したか……なぜこんなことになったのだろうか?あれは確か‥‥少し前のことだったよな。俺はあの日に思いを馳せた。



 イスパニア共同体の帝国大使館に配属された旅路はまさに現実だった。

 簡単に言うと至極つまらない日だ。列車に揺られて共和国を通過して共和国の南の海岸から船に乗り、イスパニアに入国するただこれだけ。しかし、多くのことがそうであるように目に見えることだけが全てではない。こうやって見えるのもまた一部でしかない。氷山の一角と言うやつだ。

 パリースィイの栄光ある花の都も一度路地を見ればストリートチルドレンや何を吸ってるのかわからない連中に、あぶれた傷痍軍人が寄付を求めて空き缶を置いている。

 植民地から来た人々が安い賃金で働き、デモ隊の一部が植民地人がフランソワ人の職を奪うと謳い非難をしていた。別の通りでは、植民地政府が搾取して本国に利益を送らずに着服している腐敗の総合商社だと非難する。また、別のところでは植民地から来た市民だろうか?彼らが待遇改善とフランソワ共和国がやっている植民地や他国への送金規制をやめろと言い、別口には軍拡に伴う徴兵期間の延長と徴兵数の増加を止めろと学生が列をなしたり、学生がルーシーとの取引を活発にやルーシーとの同盟をと掲げたり、元軍人なのか軍人なのかはわからないが共産主義者を吊るせとプラカードをもって行進する。
{IMG101672}

 そんなフランソワ共
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ