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争には、女子供は関係なくましてや区別なく作為もなく無差別に一般市民全体を殺すことになるのでしょう。その結果はやがて参加国には、無制限な限りのない空のように青天井の力が必要になる。」
一拍おいて、どうやって話に蹴りをつけようかと思った。もう話し出してしまったら止まらないのだ。でも話は終わらせないといけない。助けてくれよバークマン。いや、来たら厄介になるからガーデルマンきてくれ。
「一度、一度です中央参謀本部が作戦や行動を発動したのならば、行動されたのならば、制御不可能となるような戦争という合理的で不条理なロジスティックスな猛獣がその牙を見せびらかして、破壊のための活動をするそんな戦いを近代国家は生み出すことになる。その時に人類ははじめて思い出すのです。我々は大地に縛られ国家に縛られ職業や戦いに縛られ、追いやられてその結果がこの近代国家であるとね。自分たちを壁の中に追いやりその壁から他の人類を絶滅させることのできる道具である暴力装置の進化を手に入れた。この話やそのそれこそが我々人類の栄華と労力と夢と希望の果てに、残った最後の到達した運命という希望の成れの果てであるのではありませんか?しかし、私はそれでも人類は何度でもきっと何度でもそれでもと言い続けれると信じたいのです。それが人類の力です。神すらも凌駕する存在こそが人類の意志なのです。」
よくわからないが綺麗にまとまったと思う。一方的になんで俺が話してるんだよ。俺のほうがコミュ障だろこれ。意味のわからない妄想じみた発言を聞いてレルゲンはどうするんだろうか?
「貴官が言いたいことはある程度わかった。ではその近代国家が作り出す残虐と破壊のワルツはいつ開幕するというのだ?今年か?来年か?それとも100年後か?具体性のない話は困る。しかし、近代国家への貴官の思いはわかった。参謀本部でも議題にあげるとしよう。」
いや、悠長なことを言ってられないと思うがそろそろやってくるから軍靴の音を鳴り響かせて人々を縛り付けるだろう戦いは。
「具体的に言うのならば、再来年に1923年に起きるでしょう。情勢が変わらないのならばきっと。その時に戦いは起きるわけです。起きてから終わらせ方を考えても遅い。東洋には戦争を終わらせて、抗戦派による反逆まで抑え込んだとされるのにただ負けの講和を結んだことからその時から今に至るまで責め苦を受ける秦檜という人物がいます。戦争により台頭したナショナリズムやパトリオティズムは止まらないのです。それだけは忘れないようにお願いします。」
と告げてレルゲンに会うのは失敗したと逃げ出すように去ろうとするとレルゲンに「ジシュカ少佐。」と呼び止められた。
「ならば、それまで覚えておこう1923年だな。その近代国家による戦争、近代戦と言ったらいいのか?銃後を叩いて生産力を削
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