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。そして、声の主のバークマンが降下してきて、俺の肩に手を置いた。
「よく耐えた。貴官ならできると思っていた。フリードリヒ・デニーキン・ジシュカ上級大尉。」
いや、俺中尉だし。というかバークマンのおっさん近衛軍団なのかよ!色々疑問しかわかないよ!
「失礼、バークマン閣下、小官は中尉なのですが?」
そう告げるとバークマンはニヤッといたずら小僧のように笑って俺に告げた。
「貴官でもわからないことがあるらしい。ここは今は戦場だ。それに前回あったときには身分を隠していた分も含めて野戦任官で今、上級大尉にした。なに心配するな。私が保証してやる。野戦任官だが私が追認してやるさ。だから、掃討戦に参加せよ。これは中将命令だ。欲しいものはあるか?私の副官のジシュカ上級大尉?」
は?えぇっ?よくわからないうちにバークマンに連れ回され、副官相当という扱いで連れ回されそうになったがそれよりも‥‥。
「遠慮なく。犯人は捕縛しましたが全権大使が撃たれました。それに中佐がかばって中佐も。医療班を用意していただきたい。」
大声でバークマンは笑いあげる。
「本当に欲がないな。そうこなくては!医療術式に熟練させたのを大使館にあつめよ!ついでに無理やり連れてきたあの宮廷医師がいただろうあれも降下させろ。大事を取ってあとやつを連れてこい。ガーデルマン魔導中尉だ。私も足を高射砲で吹き飛ばされたことがあるがこのように付いている。あいつならなんとかするだろう。」
バークマンの通信術式を聞きながら地獄は終わり、規律が戻ってくるのを心に感じた。
そして、その後死ぬよりもおぞましいハードワークとバークマンがどうせならと訓練兵まで根こそぎ無理やり戦闘訓練として参加させていた為に各方面からの苦情や独断専行に対する嫌味、訓練兵達のお守りや機甲師団の指揮はわからないから計画を立てるようになどの無茶振りと補給要請書類のデスクワークまでやらされた。
これで上級大尉にしかなれないって割に合わないよな。
なんで、バークマンが勝手にダキア軍の近代化計画までの立案をしてるんだ?俺には休暇もないのに。
地獄のようなダキアは終わりを告げた。
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