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だけ明るくなり、コレクリウスの輪郭を映す。
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「助けに来てくれたんですね。トゥハチェフスキー大佐!やりましたよ。あと少ししたらルーシー軍が来てくれるでしょう?そうすれば街に平和が訪れてきっと市民に幸せか聞いたらみんな幸せですと答えるはずです。いや、そうなりますよね?大佐!答えてくださいよ!俺は間違ったんですか?貴方達から数百万以上の価値の武器をもらい。ダキア軍と戦いあの中では確かに英雄だった。ですが見てくださいよ。大佐、これを!このざまを!ルシウスが殺された。マリニコフもだエーリッヒだって死んだ。アンリだってだ。おかしいでしょ大佐!あの地下道ではみんな英雄だった。なぜ、みんな街に出たのなら人殺しや放火魔扱いをされてこうやって人々に非難されないといけないんです!答えてくださいよ!大佐!」
俺には答えがなくて黙るしかなかった。それを見てコレクリウスはまだ続ける。言い足りないだろう。それも仕方がない。俺が悪い。
「みんな、女にもてたいとか誰かに認められたいとか不純な気持ちはあったかもしれない。しかし、見てくださいよ大佐。やっとの思いでこうやって半ば解放しているのに俺達を誰も頼らないし仕事もない。こんなことってありますか!なら、いっそ、ずっと地下道の中のほうが良かった。あの中には戦友もいた規律もあった笑いだってあった。今のこの街にはないものだらけだ。大佐、俺はさっき寝ていた時に夢を見たんです。人々が俺達を受け入れてくれて、こんな暴力なんて訴えかけなくてもみんなが話してくれて、そこでは飢えだって今よりずっとなくて、そこにいたいと思ったら死んだ仲間の顔が浮かぶんです。どうしたらいいんです大佐。」
ねぇどうしたらと言うようにすがりついてくるように宙を、空を手が這う。それを見て俺は近寄っていって、迷子の子供を見つけたように抱きしめてやった。
「大佐、お願いです。正しい世界を‥‥。」
それを言い切る前に俺はデリンジャーをコレクリウスに押しあて、引き金を引き、続けざまにスリングストラップを滑らせて散弾銃を撃つ。
驚いた顔を浮かべるコレクリウスが宙を舞い、最後に口を動かす。それは『ありがとう』と言っていた。物音を聞いた一階に集まっていた奴らが上がり切る前に、紙タバコを一吸いして、口を開け、噛ませて立てる。そして、コレクリウスの死体の目を閉じさせた。
そして、窓ガラスを散弾銃の銃床で叩き割ると扉の前に集まる人の気配にオートマチックライフルを撃ち込み、闇夜に浮かびながらもダキアの火を見ていたまだ2日しか経っていないのに世界中にこれから起こるだろう大戦を肌に感じて未来にみえた。だとすればこれはまだ前菜だ。この程度各地で起こるのだろう。涙と血は枯れずに絶え間ない母なる恵みを与える大河のごとく人々が流す。ライ
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