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自分が無茶を言ってるのはわかってるようで、段々と襟をつかむ力がなくなってきた。
「わかってくれ、シュトレーゼマン。ホーデン、クルスト、シュルツ。あれらがルーシーの国旗を掲げているのも問題だ。こちらがそうであるように嘘か本当かわからないが彼らを下手に扱うと国際問題になる。その上、ルーシーと帝国は戦うべきではない。背後から連合王国や共和国が来るだろう。人の不幸が好きな連中だ。」
そして、また走り出した。帝国人居住区と揶揄される街角に着いたときには壁一面に書かれた軍国主義は許すななどの落書きがバキの家のごとく書かれ、宝珠を使うと帝国人の一部が抵抗活動をしているようで、猟銃を持ったスナイパーと双眼鏡を持ったスポッターがいろいろなアパートの上に立っていた。
サイレンの屍人たちのごとく、屋根に立ち彼らは暴徒に発砲しており、時には相手の頭上に火炎瓶やコンクリートブロック、果てはチェストや花瓶を投げ込んでいた。
しかし、数がいる暴徒は確実に歩みを進め、距離を詰めていた。すかさず、宝珠に魔力を込め、持っていたスキーを履き、飛び上がる。そして、空に爆裂術式を炸裂させてから彼らに呼びかける。
「ダキア国民の皆様に次ぐ、我々は帝国軍先遣隊である。諸君らが治安または、秩序を乱すというのは看過できない。我々の任務は帝国人の救済と保護である。それ以上の行為は帝国軍と刃を交えることを覚悟の上でやるべきだ。そうではないのならば、退かれたし、今なら不問とする。非戦闘員は避難されたし、繰り返す、非戦闘員は避難されたし。20分後にここを戦闘区画と認識する。」
避難勧告をだし、帝国人に避難を呼びかけるのだが暴徒がこちらに向かってライフルを撃ち込んでくる。
「これが答えだ!そうだ帝国人!我々は非戦闘員ではない!専制主義の帝国人風情が何を言う!我々はダキア人だ!外国人は海外に出ていけ!貴様らがいるから我々は虐げられてきた!ふざけるな!」
そうだそうだという声が上がる。いや、そんなこと言われても知らないよ。そもそもダキアと頻繁に取引してたのは共和国と今はなきルーシーの前身の帝政なんたらだろ。帝国は石油や鉱物資源しか取引していなかったはずだ。あぁ、そうか。ルーシーができて、減った国際取引額が全部帝国や共和国やら連合王国といった海外に買い叩かれてると思ってるのか?
ても、実際君たちには石油とかぐらいしか価値がない扱いされていたような?
「繰り返す、我々は帝国軍先遺隊である。邦人保護の為に来ている。帝国人に対する包囲を解けば何も手出しはしない。」
と言っている中で視界に入ったのは帝国人街の商店に入り込み略奪する暴徒の姿。これはどうしようか?勧告中に勝手に略奪始めた。彼らはそもそも断ると言っている。であるならば軽く、脅すだけでいい。音を炸裂さ
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