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でも踊りたくなってきた。
土?とバリケードの山をスルスルと走って乗り越え、ハードル走の代表みたく急いでコレクリウスに質問をする。勝機が見えた。
「コレクリウス。まず、我々ルーシーの援助をした銃は今は何個手元にある?」
コレクリウスはバツの悪そうな顔をしながらも、箱を見ると渋りながら答えた。
「その今このときになって言い訳ではありませんが、指示通り、労働団体などに給付したのですが市民たちは労働者の自由より今ある家畜のような繁栄を享受したいと思うように伸びず、歩兵銃は700あまり、拳銃は3000以上ですがそれが?」
わかった。旧式には旧式の戦い方がある。そして戦列歩兵には機関銃だ。見つけたぞ勝ち筋を急いで指示を繰り返し、準備に取り掛かった。
「叛徒共につぐ!大砲がついたぞ!今投降するなら死体がミンチになって混ざり合って、タタールステーキのようにはならずに遺族に送ってやる。わかるか?無駄な抵抗はやめろということだ。君たちは包囲されている!幾重にも重なった歩兵が作り出す暴力と大砲の火力は君らが考えているよりも凄まじい。そんなことをしても親が悲しんでいるぞ!」
向こうから声がするが無視をして、挑発のために指示通り学生たちが拳銃を横にして数発撃ち込む。ダキア軍には当たらないが十分な意思表示にはなったはずだ。
「わかった貴様らの返事はそれか!砲火用意!砲火後に突撃する!総員着剣、バヨネットは持ったな!いけー淫売の息子共を切り裂け!」
バカほど声が大きく通る声を出せるおっさんだ。うるさくてかなわない。ダキア軍は景気付けか軍歌を歌い始めた。
学生たちはそれの声に、怖気づいたのか共産主義の教義上は神を信じないはずなのにも関わらず、長ヒョロの眼鏡の学生が胸にバイブルを押し付けて聖句を唱え、何人かは十字を切る。中にはママとか言ってるやつがいる。更には聖句や十字を通り越して告解をするようにうずくまって祈るのもいるが、この世界でそれをするとか自殺行為である。頭メアリー・スーで劣化版ジャンヌ・ダルクの突撃農民女ぐらいのアホにされてしまう。そうなったら人間ではない。
人間は数多ある可能性から神や奇跡に頼らなくても、そこに人間がいるだけで、人間という存在があるだけで、奇跡の中から命がある惑星が生まれたそれだけで、十分に神や奇跡を踏破してるじゃないか。なら、神や奇跡を待たなくても祈らなくても人は乗り越えていける。星や例えば神に頼らなくても人間はそれすらも克服して大地に精神の風を吹かせ、人間を作り出す大地を作れるのだ。それなのに神や奇跡に頼るのは親にすがりつくよりも恥ずかしいことだ。
なぜなら、胸を張って言える。学生やダキア軍も含めて今ここにあるのは人間であると。それなのに何故か神に奇跡を祈るのだろうか?我々には神が
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