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たる装備と統一された服装に統一された旗。そして、独自の軍帽にワッペンと腕章‥‥そして、整いすぎた環境。どれも怪しさが漂う。もしや、協商側の工作?テーブルの上の塩と砂糖などの調味料を紙の上に出して砂絵のように書いた。
「ありがとう。チップだ。」
ダキア紙幣を取り出すと手を振られ帝国紙幣でくれと言われた。なるほど国民からするとダキア紙幣より、ドルのような価値を持つ帝国紙幣のほうがありがたがる。これを見るに本当に内部で分裂が‥‥。多めに帝国紙幣で手渡す。
「ありがとうございます。最近は彼らに対抗するものも現れたとか政府と鉄兜団は談合していると。前隊長が逮捕されてから確かに幹部だったアウレルというやつが隊長になってから何故かアウレルだけは脱出をしている上にバラバラだった服装が整えられたようですよ。ま、そいつらが言うにはね。」
あぁ、ということは内部分派と総括を繰り返し、幹部を売り渡して自分が隊長になって、何らかの資金を受け取っているのではないだろうか?ガス抜きを彼らがして、それにより協商側への参加の布石に思えるが‥‥。
「いや、有益だった。危険地帯とは思いもしなかったよ。生憎と財布を重くすると狙われそうだから君が受け取っておきたまえ。」
ダキア紙幣を束で渡す。帝国紙幣と交換したらこんな束になってしまったから仕方ないよな。
「こんなに‥‥。また来てください。気になるなら新ネタを仕入れておきますから。」
バリスタはほくほく顔で去っていったが、全くその鉄兜団というのを調べて同時に今の組織に反抗しているものの尻尾も捕まえないといけないようだ。明らかに協商側の工作を感じる。
俺は何故か勘は外れたことがない。だとするならば奴らの狙いはわかっている。なら、協商側に協力をさせなければいいだけだろう。給料分の仕事ぐらいはやってやるさ。やらねばいかんよな。除隊するにしても多少は愛着が出てきた帝国を少しだけ有利にするのも悪くはないだろう。それに政府と鉄兜団の癒着を暴いたところで決定的な協商側との国力差は何も変わらないだろう。
「ありがとう。」
そして、席を立つと町中を歩く。首都は栄えていて露店や野外カフェ等がひしめき合っている。そんなに緊張感があるようには思えない。
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しかし、妙な感覚がするこの感じ‥‥これは尾行されているのじゃないか?背中に視線や気配を感じるこれは見えた。3人のスーツを着た男がいる。
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銃は持っているとは思えないがナイフぐらいは持ってるかもしれない。こっちにあるのは‥‥ステッキに仕込んだ仕込みと鉛の煙管ぐらいだ。吸わないがこれは武器になるから持っていた。あとは拳銃ぐらいだがあの距離では詰められて負けだ。なら格闘しかないだろう。奴らがなん
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