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帝国兵となってしまった。
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す。勝ちすぎると‥‥例えば協商を完全制圧するならば連合王国は半包囲される形となる。となれば当然として共和国の共和制革命中毒者を‥‥ギロチン遊びブドウ農家をけしかけるでしょう。そして、共和国には大きな夢がある。その夢は帝国を倒すか一部になることかもしれない。しかし、それは果たされない。合州国に巨大な借金があるからだ。」
 なんかよくわからないがみんなに見られている。あの目は‥‥俺は続けることにした。なぜこんなことに?しかし、辞めるから関係ないだろう。

 「さらば帝国よ!」
 思わず口から本音が出てしまい、周りがぎょっとするのを感じる。脳裏がチリチリとして頭骨からぞわりとする感覚が高周波マッサージ機の電気のように伝う。いや、これは這っているのだ、ヤモリのごとく。

 「貴官なにを?」
 校長が二の句を継ぐより先に勢いで誤魔化さねばならない。短期的になんとかできるように言葉のシャワーを浴びせるのだ。相手の思考を止めれば勝ちだ。歩まない人など単なる葦でしかない。

 「さらば帝国と言いました。合州国が参戦すれば連合王国は兎も角として我々には輸送手段はない。どうやってあの親すら金に変えるマネタイズを正義とする資本主義の巨人を倒せましょうか?神は死んだのである!個人主義が蔓延し、社会が相互作用をなくし、共同体は崩れ自己責任が闊歩する。しかし、彼らは神より紙を信じている。マネーという紙を。その神は我々に鉛玉を届け、本国攻撃能力がない帝国をなぶり倒し、天文学的な数字を我々に突きつけ、レモンの種が悲鳴を上げるほど捻り上げられる。そうならざるとも早期警戒網を作り上げなくてはならない。」
 何の話だよこれ、でも止まれない。止まったら終わりだ。ドミノ世界選手権のようなものだ。ドミノが止まればすべてが崩れる。

 「帝国が欲するのは軍事力ではなく、工作力です。敵の懐に飛び込み、彼らに訴えかける世論工作など。正面戦力などは7割8割の性能の兵器を並べても多くの数を並べたほうが勝ちます!百発百中の一門より、百発一中の百門なのです。数が正義なら仮想敵国の人口と生産力は帝国を凌駕している。初期にどのくらいの仮想敵国を被害無しで落とせるか時間の戦いとなるが、その時間は合州国に力を与える。工業力や生産性の向上もそうだが。我々にはそう、そう安全圏が少ないのです。帝国安全圏と死守防空識別圏の設定が必要で、我々には安眠できる領土的距離的暴力が必要なのです。であるならば生産性が高い武器も工作機械の生産もそれを支える電力エネルギーもすべてが全て必要なのです。必要なのが多すぎる。果たして帝国人はそもそも勤勉なのでしょうか?私は違うと思う。」
 とりあえず話を終わらせる方向に持っていく。終わらせるのだ。このまま長く話し続けてもボロが出るだけだ。

 「荒れ狂う冬山も嵐の海も我々の
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