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が同じ訓練生たちにも見せたり、元々ではあるが勉強会が開かれているのを利用して、大した意味はないけど熱弁して、空回りを演出しそれにより不穏感を出して、軍から追い出されるように日々努力はしている。なぜか、毎回俺しか話さなくなるし、俺が質問攻めを食らうだけの勉強会って結局なんなんだよ。
「なぜ、魔導師は発達するのでしょうか?今はもはや航空機の発達により偵察程度であり、魔力については個人の資質が激しく兵科に適してない旧来のものです。やがて航空機が発展していけば、爆撃用の機体のみとなり機銃すら必要なくなるはずです。爆撃機で固めれば敵を粉砕できます。」
なんで爆撃機万能論になるんだよ。むしろあんなのはエンジン効率を考えたら、爆撃に4基エンジンを載せるのであれば、戦闘機が4機できる。
「それには小官が答えよう。これは極めて基本的な、それもごく初歩で簡単な話であるが、どんなに人が科学が進もうとも、歩兵などによる陣地制圧がなくして物事の進行は難しい。しかしだ、我々が今持つこの演算宝珠による進行スピードがあれば、先行して爆撃機から爆撃と共に敵深くまで侵攻、敵集積地である後方の都市を制圧ないし包囲ができる。それができるまでに車両で要塞線を避けて進み、要塞に立て籠もる敵を無視して相手の通信速度より早く、敵の懐に入り込めばいい。」
黒板にわかりやすく凸を書いて図解で説明をした。矢印の方向線を書き足していく、更に無線による連携のために魔導師を通信機代わりに使い、更に円を書いていく。
「しかし、それでは敵は要塞にいる。そこから敵が補給線を破壊しに来たらどうするんですか?現実的に敵は見過ごさないでしょう。これらの動きには穴がある。そこから敵が出てくるだけで寸断される。」
簡単だろ。そうならないようにすればいい。確か記憶のとおりならばこうすれば。
「まず、相手には固定観念がある。我々が馬鹿正直に要塞と戦うだろうという謎の自信が。ならばそれを逆手にとればいい。ここに新兵を揃えて、訓練された砲兵と歩兵でまやかしをする。相手は要塞や塹壕にこもっているから多くの場合、それらは本格的な部隊と誤認するだろう。そして、その誤認や固定観念は遅効性の毒となり、要塞から打って出ようにも眼の前に歩兵がいたらそれはできない。更にはこの土地を見てみたらいい。そして、更に歩兵展開を早める装備がある。」
俺はゴソゴソと用意してきた中古屋で買った画材入れの古びた鞄からおもむろに模型をだした。
「具体的にはここは全体的に舗装をされてることから、歩兵の速度を早める装備として推奨したいものがある。それは車より安くて使えるものだ。この三輪式の自転車だ。自転車により歩兵の速度は跳ね上がる。車両も視野に入れている。」
とりあえずそんなことをいっておく。どうせ開戦後には俺
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