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偽マフティーとなってしまった。
外伝 SEED
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から、コーディネーターは過度な優越感を感じているに過ぎない。個の優秀さは集団の優秀さの証明にはならないのだ。コーディネーターはチームワークがない、我が強すぎる。ナチュラルが集団戦闘と一撃離脱戦法をやれば、突出して個人で戦うしか能がないザフトは瞬く間に撃墜されてしまうだろう。背中に目をつけれるような人員は少ないし、背中に目はつかないのだ。かくいう俺も背中に目はつかないのだ。一般人なのだから仕方がない。


 狂ったコズミック・イラにあって俺はと言えば、気がついて意識が俺になった時には、ザフトの独立の理想に憧れて乗っかって亡命してきた落ちこぼれのナチュラルパイロットとして、戦車部隊に配置されていた。

 「おい、ナチュラル!戦車を動かしてみろよ。」
 若いコーディネーター、ミゲルはそう言う。ナチュラルとは言ってくるが他意はない。アイツは割と単純だ。ジンはこのモーターカノンを持つ戦車に勝てるかはわからないだろうに、俺は「あぁ。ミゲル、そろそろロベルト・レーとよんでほしいがね。」と答えて模擬マシーンで開始する。

 弾薬にあるものを混ぜておく、これがあるとジンはどうなるのだろう。やらないといけないことがあるからな。戦車は起動する、距離は十分にある。地上戦ではバクゥでもない限りは戦車で負けることはないだろう。

 「戦車ぐらいじゃなぁ!一発あれば十分なんだよ!」
相手のジンが退避行動も取らずに棒立ちで戦車に向かって76mm重突撃機銃を撃つ。あえて狙わない面攻撃なのだろう。しかし、動き回っていれば……。

「当たりはしないな。ここだ!」
 戦車のブレーキとアクセルを操り、耳の奥が、鼓膜が膨張する感覚を感じ、この瞬間だ、と一気にドリフトをしながらも砲塔を回転させて、ジンに主砲を向けて撃つ。ジンは当然避ける。一発撃ったならば、次弾装填の時間がかかる。一気にジンは重斬刀を手にやってくる。俺はあえて前に進むように指示を出し、キューポラから身を乗り出して携行式対MSミサイルを構える。

 巨人に対してこんなもので立ち向かう、まるでダビデにでもなった気分ではあるが、なんで俺は模擬戦でこんな事をしてるのだろうか?ジオニックフロントか?あのアムロを1分もあれば俺は無傷で倒せたが、何故本当のMS戦闘を俺がしてるんだろうか?迫るジンを十二分に引き付けてから撃つふりをする。

 時間は十二分に稼いだ。金属音と装填される音が聞こえる、ジンが回避行動を取るが……。

 「捉えた!」
 明後日の方向に携行式対MSミサイルを撃つ、同時に再装填された主砲を撃つ。

 『何処を狙っている!なっ!?』
 主砲を避けようとするが、携行式対MSミサイルが避けようとした地点に迫るのを感じたのだろう。一瞬の迷いは戦場では死につながる。主砲もミサイルも避けきれずに当た
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