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偽マフティーとなってしまった。
3-14話
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から、君たちも許されるのだ。」
 木星にはヘリウムを採取する仕事があるのだから、仕事をしろ。もうレスバは十分だ。 

『許されるわけがない!我々の血を吐き、時には、時には病人や怪我人を殺すしかなく、それすらも、死体すらも資源に変えて耐え忍ぶ気持ちがわかるというのか!!地球連邦は都合のいいときには支援をするなどと謳い、苦しくなったら支援を引き上げて我々をもてあそぶ。金持ちの娯楽で殺し合いをさせられる。それこそが我々が置かれていた環境だ。コロシアムのグラディエーターよりも低俗な遊びだ。パンとサーカスここに極まれりだ。我々の怨嗟、死んでいった者たち、木星に沈んだ八百万の死者に顔向けできるというのか!それもまた地球の豊かさが産んだ余裕だ。ニュータイプが過酷な環境で生まれるのならば、木星はニュータイプになる場所だ。快適なコロニーで地球に飼われているだけの者たちに何がわかるか!』
 いや、どうでもいいので。アナハイムよりどうしようもないんだよな。その被害者意識が加害者になってるんだよ。

 だからそうやって簡単に暴力を使えるんだよ。なんで暴力を簡単に使えるんだ。暇人だからだろうな。

「だからといって誰かを叩いて、で、そうやって被害者として加害者のようなものを叩いてスッキリするかもしれんが、それでどうなる?現状は変わるか?変わらない。地球を道連れにできても相打ちになるだけだ。木星は死ぬ。そうなるのはわかっているだろう?」
 マジでもう疲れたから木星に帰れよ。そっとしといてやるから、お前らみたく臥薪嘗胆なんかしてられないんだよ。どうやって大統領を辞めるかを考えているのに、今更木星に自治権をみたいに言われても。実質お前らは自治権あるだろ?自治権の代わりに地球連邦から支援を受けないんじゃないのか?自治権っていうのは自治の代わりに援助を大してもらえなくて、援助を貰いすぎると自治権剥奪されるんだろ。政治はわからないが。それに地球、地球うるさいよ。地球が、なんてのは実質どうでも良いのだろ。

 木星近くに居住用大型船舶や大型コロニー作れば済む話だろ。そのご立派な艦隊を作れるのならいくらでも作れただろ。過去に囚われすぎて、今を忘れてるんだよお前らは。

 なんだって俺がこんな目に遭うんだよ。おかしいだろ。

『話にならんな。その光はやはり地球に対してのうぬぼれでしかなかった。そうやって自分が豊かなのを見せて楽しいのか?全艦隊全速前進。目標は地球だ!』
 通信が切れてしまった。しかし、地球から木星まではかなりの距離がある。その間に準備を進めればいいだけだ。

「ブライト、木星から地球まであの艦隊は何日かかるんだ?」
 多分ジュドーに関しては商用のジュピトリスやら輸送艦だからかなりの時間がかかったんだろうが、木星艦隊は軍用艦だから速度が違うだろう。

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