暁 〜小説投稿サイト〜
偽マフティーとなってしまった。
3-13話
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人間のほうが多く押している。これが名前を知らない人間が宇宙世紀を、いや、世界を支えているってことなのか?
 
 サイコフレームを使っている機体がすべて緑に輝く。緑に染まった機体とエンジェル・ハイロゥ、サラミス、マゼラン、ラー・カイラム、レウルーラやムサイなど、集まった艦艇も緑に染まる。更に地球からコロンブス級まで上がってきて押し上げる。重力にぎりぎりエンジェル・ハイロゥが捉われるかどうかのラインで食い止める。

「まだだ!まだ終わらんよ!」
 もう一度リミッターを解除する。また危機を伝えるアラームが鳴り響く。知るか!

 脳内に響く声がした『頑張りなさい。僕の想定を超えているが黒歴史すら乗り越えて、人が人である為に。』誰だ。これは、なぜだか知らないが機体にミノフスキー粒子が絡みつく。ミノフスキー粒子の計測器が100%より上昇する、ありえない!

 徐々に発光する様々なモビルスーツ達、そしてエンジェル・ハイロゥは押し上げられていく。その中でサラミスやマゼラン、旧式のモビルスーツがエンジェル・ハイロゥの重みに耐えられずに爆散していく。これはもうサイコフレーム搭載機だけで十分だと頭で理解した。

「もう十分だ!もうこんなことはやらなくていい。責任を持つのは一部だけでいいはずだ!」
 だからバナージ達は残れよ。

『大統領が残っているのなら地球連邦市民は残らないといけない。間違いないですよ。』
 おそらく袖付きのギラ・ズールから声が出てきて同様の声が各機体から上がった。そして、次々に爆散する機体や艦艇、その数に比例するように地球から引き剥がされるエンジェル・ハイロゥ。

 エンジェル・ハイロゥはその行き先を外宇宙へと進めた。






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