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偽マフティーとなってしまった。
3-13話
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だ。ニュータイプとサイコフレームは雌と雄なんてものでもない。0と1ぐらい違う。プラスとマイナスほどにもだ!ならサイコフレームが力を発して増えるには人間が必要なんだ。人間には地球が必要だ!地球が母なる惑星であり、それが生み出した生き物が人間だ!」
 一気に加速してゼク・ツヴァイもどきの奥の手と言われていたボタンを押す。蓄えられていたミノフスキー粒子などが放出される。これはもしやSEシステム!?それにこの粒子の奔流はまるで太陽炉のような‥‥もういい、無視して進もう。

 「人間に作られたのか作らせたのかは知らないが、サイコフレームを人間がこの世界に生み出した。つまり、お前は地球の孫にあたる。いや、地球を育む一種の命なんだ!それがこうしてまた戦う!この戦いは存続の意志なんだ!」
 光を放つ機体でエンジェル・ハイロゥを押す。ミノフスキー粒子濃度が100%を計測する。艦隊などからもミノフスキー粒子が放出される。緑の粒子があたりを包み、サイコフレームが輝き出す。ミノフスキー粒子はサイコフレームの媒体だったのか?それはいい、今はエンジェル・ハイロゥを押す。

 エンジェル・ハイロゥもより光る。これは地球は滅びたほうがいいという意志かもしれない。対してこっちは地球は滅びないほうがいいという意志、絶望と希望の争い。人類に絶望している人間ほど地球は滅びたほうがいいとエンジェル・ハイロゥを支持する。人間に希望があるほどエンジェル・ハイロゥを押し上げる。アクシズ・ショックほど押し返す力が集まらないのは、それだけシャアの反乱のあとに人類は絶望に包まれていた、またはテロや政府の弾圧にあった人間の負の感情が増大しているのかもしれない。光が強ければ強いほど影は濃くなるというものだ。

 これが影だ。影と光の戦いなんだ。どれが光なのかは関係ないが、人の意志はこんなことも越えられるはずだ。人は常に‥‥。

「いくらの困難も!いくつもの苦難も越えてきたはずだ!苦難は、人類に与えられた七難八苦はこんな簡単なものだけではない!たかがコロニーもどきに過ぎない。それがオーストラリアに落ちる程度の話だ!単なる質量では人の希望を奪えはしない!人の意思を縛れはしない!人の可能性を変えることはできない!」
 光の奔流が地球を包み込む、バラバラになったサイコフレームの破片が回り始める、大量の破片が流星群のようにぐるぐると回り、グロムリン・フォズィルの残骸が動き、それすらもエンジェル・ハイロゥを押す。

『虹はこんなにも暖かい!これが人の優しさ、人の心なんだ。』
 ジェガンだと思われる機体から声が聞こえた気がした。エンジェル・ハイロゥで繋がっているからなのか、この緑の光のせいなのかは知らない。が、名前も知らない描写もされないような人間だって生きている。こうやって‥‥いや、名前も知られない
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