3-9話
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狂ったMAとの決戦の地にやって来たが気乗りはしない。なんで一騎打ちとか言ってあんな僕の考えた最強兵器と戦わないといけないんだ?おかしいだろ。おかしいよな。
『マフティー、行けると思うのか?』
ブライトが聞いてくる。いや、行けるかどうかじゃなくて行くしかないだろ。わかってて聞いてないか?それ?こっちは嫌なんだよ。まだ毎回出撃出落ちのネオ・ジオングと戦うほうがマシだ。説明を受けたが強力なIフィールドを張ることで擬似的なサイコフィールドと呼ばれるような防御力を発揮するらしいが、アナハイムの社員が喜々として話すから度し難い事この上ないし、なんで宇宙世紀に縁もゆかりもない俺がそんなデビルガンダムよりデビルガンダムしそうな兵器と戦う為に機体に乗らなきゃいけないんだ。
「ブライト、言われなくともわかってるさ。ゼク・トロイメライ行きます!」
行きますと勢いをつけて言わなければ体がイカれてしまうほどの加速が身を割くような動きを生む。このディープストライカーと巨体にジャムル・フィンのブースター等が火を吹いて進む。背中に付けられた巨大なインコム的な何かが気にはなるが問題はない。
『マフティー、やれるか?』
何を言っているんだブライト。
「やれるやれないではない。こうなってしまえばやるしかないだろ。ブライト!ブライトの方こそやって見せろよ。なんとかしてくれるだろう?いつも何とかしていたからな。」
ブライトが上手くやってくれなければこれも無駄になる。ブライト、やってみせろ。というかヨナとかの管理をしっかりしてくれ。俺はみんなの面倒を見る機械ではない。その役目はブライトにやっただろう。だから、ちゃんとやってくれ。俺は悪くはない。
俺は悪くはないはずだ。こんな訳もわからないことになってこうもなってしまったのなら俺は‥‥。
『何時もそうだな。あぁ、わかった。何とでもしてやるさ!』
そうだ!それでこそブライトだ!やってくれなきゃ困るってものだ。俺が苦労したのだから宇宙世紀の人々も苦労をしてくれ。全部俺が背負いきれる訳もない。
「あぁ、頼んだブライト。」
加速を更にさせる。宇宙が蒼い閃光のように駆け巡る。走り、走るその先にはジャックと紅茶野郎しかいない。なんでおっさんしか居ないんだよ!おかしいだろ!女の一人や二人はこんなに有名なら心配をしてくれるんじゃないか?
『私はリタ‥』なんかよくわからない単語が脳内に流れてきたが無視をする。疲れているんだろう。「私、メリーさん」みたいな呪いの単語が聞こえた気がする。「私、シャア・アズナブル」の再来なら宇宙世紀でよく聞くが。
『今度は帰ってきてくれよ。』
ブライトのつぶやきを聞いて適当に「あぁ。」と答えた。ブライトなんかよりも、さっき聞こえてきた怨霊の「私はリタ」の方が
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