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偽マフティーとなってしまった。
3-4話
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 その件の単語とはイコンと書かれたもの。それの中身は想像を絶する気持ち悪さで、強化人間やニュータイプとされる人物の遺伝子をアナハイムやビスト財団、地球連邦政府が集めた標本である。そして、サイアムやルオ・ウーミンにメラニー・ヒュー・カーバインにゴップなどの行動パターンを叩き込まれたAI、ヤブ医者が認めた統治者にふさわしい人間を再現したAIと言える。その中にはグリーン・ワイアットやジャミトフ・ハイマンにギレン・ザビまである。官僚による統治は機械のパターンによるものであり、これは許されないものなのだ。

 そして、メラニー・ヒュー・カーバイン、サイアム・ビストは中東出身、またカーバインが学んだのはルオ商会の本拠地のニューホンコン。全てはユーラシア大陸から始まった。しかし、ロシアは外されており、リムランドを制したのはアナハイム、ルオ商会、ビスト財団、ヤシマ財閥なのだ。

 このマフティー動乱を官僚たちの反乱とするならば、リムランドを制圧し、支配した財閥への復讐、地球のリゾート化を止めてやがては腐らせて相手が困った頃にリムランドを回収し、地球で採算を取れるようにする。そうでもなければ環境対策費や水質浄化島の建造を止めたりもしない。

 地表に住まう者として、寄生虫として、宿主を弱らせることで相対的に寄生虫たる財閥を弱らせて地上を再び手に入れてから、財閥達を回収して地上の水や空気をコロニーに売りつけるつもりだったのだろう。コロニーの維持にも地球連邦が必要だと思い知らせてやれば宇宙市民も靡くという算段だろうな。

 靡かなければ宇宙世紀が分裂して戦国時代になるが、それは前に考えたように官僚たちの天国となる。地球至上主義か官僚至上主義が叶う二択なのだ。それはそれはみんなが好きにやるというものだろう。つまりは負けがない賭けだったのだ。まかり間違ってハサウェイがマフティー・ナビーユ・エリンとして革命を完遂させても、統治機構として自分達は生きていられる。

 ハサウェイが負ければその二択になる。つまりは勝ちが確定していた。アデレード襲撃にしてもあそこでハサウェイが私の名前はマフティー・ナビーユ・エリンではなく、ブライト・ノアの息子として告発すると宣言して、マフティー・ナビーユ・エリンはマフティー・ナビーユ・エリンとして死なずに、マフティー・ナビーユ・エリンの一部であるブライト・ノアとして、マフティーの思想にあのブライト・ノアの息子が共感したんだと思わせてしまえば処刑されても、マフティー・ナビーユ・エリンやハサウェイの名前は伝説になれたのだ。

 だからこそ、中途半端に名前がバレてしまったハサウェイはハサウェイらしい最後だった。ニュータイプとも言えず、またニュータイプでもないとも言えず、アムロ・レイにもなれずまた、シャア・アズナブルにも成れない。自分がジオン
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