3-1話
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月に滞在してはや3ヶ月、ソロモンに送った艦隊は壊滅、紅茶とジャックとこちらは膠着状態であり、臨時連邦議会の議決によりルオ商会とアナハイムエレクトロニクスは反トラスト法の対象となり50近くの会社に分散され、アナハイム以外にもコロニー公社にミグレン、モンテレー、ヤシマ財閥、木星開発事業団などが対象にされ宇宙引越公社、太陽電池公社も反トラスト法により分割された。
次々に地球圏で寡占や独占をしてきた企業が分割される。今までは戦時や復興だからと見逃されてきた企業ばかりだが、俺は決して許しはしない。ついでにブッホ・コンツェルンも分割した。巨大企業を潰すわけにいかないなら、簡単だ。分割してしまえば良い。
ビスト財団も解体され、サイアム・ビストの所業が公開されると瞬く間にテロリストが作った反社会的な組織として資産凍結をされた。それはアナハイム・エレクトロニクスの資産ごとである。マネー・ローンダリングの証拠として次々に月面の資産が没収され、アナハイムの資料からまた派生してルナリアン達は芋蔓式に資産凍結をされた。ルナリアンはルナリアンだと思っていても所詮は連邦市民だ。バハロはそこら辺を理解していたが79年から続く、中立ゆえに繁栄してきた彼らはそこを理解できなかったようだ。
ジオン共和国の終了はジオン・地球連邦の冷戦時代の終焉であり、ルナリアンがルナリアンとして今も立っていたいならば、ジオンの勢力をしっかり残し、ジオン共和国を存続させるべきだったのだ。ジオン共和国はジオン共和国として意味はあった事を今一番理解したのはルナリアン達だろう。
かぼちゃ法やマンハンター等の法律の無効化、戦時から続いていた臨時税金の整理、歴代大統領令の時代に沿わないものを無効化、古い法律の更新、戦時下の年金支給額引き下げの解除、地球中心の緊縮財政から地球連邦全域に渡る積極財政への切り替えなどなどを処理した。
アナハイムの取調べ時に運び出された大量の押収資料。その中に、ジャックの持ち込んだノートからEカーボンを製作し、軌道エレベーターを作り上げようとしていたアナハイム建築部の計画書があった。
これには驚いたが、それを隠れ蓑に宇宙世紀の技術でオーバーフラッグもどきをすでに茨の園で生産しているアナハイムの謎の技術の高さは驚いた。
Eカーボンは素材がカーボンの為に材料が安く強度が高い。アナハイムはEカーボンの原料のカーボンを生産するために竹にアスタロスを組み合わせて驚異的なスピードで炭素を作り出し、素材にしていたようだ。環境破壊兵器を環境破壊で破壊していく宇宙世紀を体現したみたいな使い方はやめろ。
「やることが多すぎる!」
アナハイム・エレクトロニクスやルナリアン、ルオ商会に宇宙世紀企業は基本が独占と寡占であり、それは宇宙世紀初頭には少なかったが
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