2-16話
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なって、トチ狂ってる。なんで、こんな状態になるまでみんな理解できてなかったんだ。いや、みんな理解できてなかったからだろうな。ちょっとずつおかしくなっていて、それだと一見、日常でそれを繰り返してきたからみんな理解できてなかったんだろう。
「そんな事をしなくても、私達が旧人類を養うぐらい簡単な話だ。旧人類は何も考えずに暮らしていればいい。」
お前もおかしいだろ。みんな狂ってるわ。えぇい。まともなのは俺しかいないのか?
「だが、決まってしまった。決めてしまったんだ。決めてしまえば簡単な話ではあった。仕方がないが…だからといって人の輝きは消えない!きっとより輝くだろう。人はどんな困難だって乗り越えられるはずだ!で無ければ人は宇宙の引力と地球の重力の狭間で殺し合い続けるだけの笑いものになる。正しいとか正しくないではない。人類の革新だよ。受け入れられるものを受け入れ、過ちを糧にする。その光こそがジオン・ズム・ダイクンが見た輝きだろう。宇宙移民とは名ばかりで鉱夫として死んでいった開拓者たちが欲しがった輝きだろう。だからこそ、人類はもっと輝かなければならない。いや、輝ける素質がある!」
ここで言い切って、勢いで押しつぶす!深く考えられたら矛盾に気が付かれるかもしれない。そうなったらやってられない。俺は辞任して、また選挙をやり直し、後任にミネバを出す!それが正しい歴史の流れだ!地球連邦政府初の女性大統領にして、スペースノイドのニュータイプ!首相はリディにしてニュータイプが政権を握り、ハサウェイなども組み込み、内閣内をニュータイプだらけにすれば宇宙世紀もラプラス憲章も大喜びだろう。
「なぜ、先祖が輝けていたのに子孫が輝けないと思うんだ?夢は夢ではない!叶えるのだ!人類のエゴすらも乗り越えて、人々は輝きをもって人類史を先に進める!だから、この罪をもって俺は辞任する。誰かが罪を背負って、罰を受けねばならないのなら罰を受けて罪をなくすのがマフティー・ナビーユ・エリンと言うことだ!これは道化だよ!皆が笑える社会のためにマフティーが連鎖を断ち切り、世の中から居なくなる!そうすれば皆がマフティーとして個々に、マフティーとなり社会は少しだけ良くなるだろう。劇的に変えては皆が反動を受けて傷付く、涙を流す。そんなこと許せるか?悲しみの涙を喜びの涙に変えることこそが為政者の役目だろうに!政治は俺にはわからない。だから、政治ではなく行動で示すのだ。責任を取りたくない地球連邦政府が変わったところをな。」
これぐらい言えば理解を示すか?ハサウェイは頷いている。お前なんでもうなずくけど赤べこか?バナージはこっちをずっと見ている。お前怖いよ。ミネバは斜め下に視線を下げている。
「そんなことをすれば、貴方は単なる人柱になります。それでもそれをすると言うのですか?何があなたを
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