2-13話
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演説台まで向かう歩数は七歩、七歩で演説を考えなければならない。どんな罪を犯したらそうなる。コロニー落としもしてなければ、コロニー落としから本拠地を守るために砲撃戦を仕掛けて軌道をずらしてもいないし、1会戦で数十万人戦死させるレビルみたいな精肉工場もしてない。
ましてや、ジオンやギレンみたいな面白論も語ってない。ドゥガチやカガチみたいな事だってしてない。宇宙世紀はたいていデコ広はろくな事をしないのが基本パターンだからして、更に厄介なことに厄介なやつこそが行動力があり、1ターン2回行動で気力255みたいな所がある。絶望している割には行動力あり過ぎるんだよ。エネルギーがある絶望とは何なんだよ。
意外とエンジョイしてそうなんだよな。復讐とか諦めとかでコーティングして闘争心をむき出しにして、やっぱり地球連邦や地球に居る人間を殺したかったけど死んでほしくなかったみたいなそういう部分も見受けられなくもない。
ここまでで、2歩、あと5歩しかない。いや、5歩もあるというべきだろうか!何を言えばいいのだろうか?勝手に曲解したり翻訳してしまう宇宙世紀脳はどうなのだろう。動画サイトの自動翻訳程度の精度で視界より狭い角度しか見えない目しか持ってないのにバンバンプロセッサーにかけていったら、そりゃあ、そんなに変な文になるだろうが。何を言う?人類の可能性?地球連邦の継続性?ニュータイプ論?いや、待てよ。
ここで何も言わなければどうなるのだろうか?適当なことを言ってハサウェイを持ち上げて、ブライトに投げる。アナハイムとサナリィとヤシマの3大財閥しか知らないが、たぶん資金繰りと指揮官はそれで事足りるだろう。臨時人事でブライト達に軍の階級を与えれば、この勝手に溜まったカリスマポイントは減るだろうか?やってみるだけの価値はある。
ここで6歩、後1歩だ。いや待てよ、選挙も開いたらいい。どうせ他の勢力も睨み合って動けていないから、なんとかなるはずだ!俺が選挙で選ばれるはずもない。
最後の一歩を踏み込み決めた。選挙を開く。閣僚は首相と副首相以外は選挙で選ばれなくてもなれる。なら簡単だ。おそらく、ブライトは勝つ。
1分ほど直立不動で会場が静まるまで待つ。何故か20人以上が立って待ってるだけで倒れて運ばれた。校長の長話で起きた貧血か?端でマフティーダンスを踊るな!神経が苛立つ!
「皆さんに発表があります。軍を引退していた予備役のハサウェイ・ノアの現役復帰とブライト・ノア、ケネス・スレッグの大将就任です。ブライト・ノア大将はこの度、地球連邦軍総司令となり、ケネス・スレッグ大将は参謀総長となります。そして、旧エゥーゴ、ティターンズ、ジオンなどの軍人たちを緊急策としてマフティー市民軍に組み込みます。地球連邦軍とマフティー市民軍は別組織ではあります
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