2-12話
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あれから数日経ち、平穏だった。キンバレー隊はハワイへと撤退し太平洋艦隊を吸収、こちらはと言うとアデレードのテレビ局、地球連邦議会、省庁を接収した。そして、何より大きかったのは、首相演説文を発見したことである。
首相演説文では地球連邦軍の焦土作戦やオデッサにおける囚人部隊の徴発、ラプラス宣言の公式文化、クローブ事件隠蔽に対する官僚たちの動きとクローブ事件の認定、ジオン共和国並びに各サイドに対する自治権の拡大、マンハンターの廃止と一般警察の増員。
一部コロニー民からの投票の開始、木星の独立を認めて木星の近くに新たなサイドを作り地球圏の拡大、土星のエネルギー拠点化、外宇宙開拓計画のために火星のテラフォーミングと木星のテラフォーミングを加速させる。ジュピトリス級の更新など地球圏に囚われない経済発展により格差からくるサイド間の独立機運を抑え、地球連邦から太陽系連邦へのシフトと外宇宙調査機関の設立などが盛り込まれていた。
「まさか、これを表に出さないために?」
いや、これが演説だけなら官僚主義に流されて実現化されなかった筈だ。しかし、首相の遺言ならば?成すべきことを成そうとした悲劇の首相の遺志として押し通すことができる。ギレンやジオンが、未だに支持されるのも負けずに殺されたという神格化が激しいからだ。つまり神聖化英雄化だ。誰が勝ってもこの演説案は遺言として使える。ジョージ・ジョンソン。やはり、奴は単なる紅茶野郎ではない。が、奴の敷いたレールを尻で温めながら進むなどという不名誉はする気はない。
「アイツは一体何を見て、何を聞いているんだ?」
天才には間違いはないがあの男は何なんだろうか?多分、善意でやってるんだから、地獄への道は善意で舗装されているというのは本当らしいな。
そして、アデレードとラサにダカールなどを非武装の数百万もの民衆が制圧してマフティーダンスとラサやダカール、アデレードの議会跡地に、非公式なマフティーの象徴であるかぼちゃと月桂樹の葉の旗が飾られ、議会の前でシャアとアムロのモノマネ芸人がダンスをする動画に、アデレードの前ではコロニーのきぐるみを着た人がダンスを踊り、ジャブローへの直撃を防ぐ為にオーストラリアにコロニーが落ちたのを批判していた。
宇宙世紀人の正気度は多分マイナスだから置いておくとしても、テレビを付けるとニホン議会の答弁が映っていた。
『マフティーとは、マフティーなんですね。ですから、マフティーなんですよ。マフティーがマフティーじゃないのならマフティーはマフティーとして成立しているんじゃないでしょうか?それが、マフティーなんですね。ですから、マフティーがマフティーじゃなくてもマフティーはマフティーとして成り立つのなら、それはマフティーとして成立しているんじゃないでしょうか?それもまた、
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