2-3話
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余地がなく地球連邦政府を倒す筈さ。人類に絶望しても居なければインテリの世直しを信じている訳でもない。しかし、ケネス大佐。今、尻のポケットに隠した尖らせたプラスチックを用意しようとするのは感心しないな。俺はニュータイプでもなければアムロでもない。どこにでもいる一般人だ。」
ケネスは何処までも抗ってくる。なんだよコイツ。神経が苛立ってきた。
「アムロでは無いのならシャア・アズナブルか?」
だから、一般人だって言ってるだろ!いい加減にしろ!
「シャア・アズナブルでもない。君は12年前にアクシズに虹を見たから抗うフリをして、本当に地球軌道上に虹を見せた相手が生きているかを確かめたがっている。何故、そこまで虹に固執する?ケネス大佐、やはり貴方も虹に乗りたい口かね?虹の先は地獄だぞ?ケネス・スレッグ‥‥。」
虹の先には死ぬことしか無いぞ。第一にサイコフレームの輝きとGN粒子の輝き、何が違うと言うんだ!似たようなものだろう、大型新人も同じだろうに。
「いや、俺は‥‥。」
言葉に詰まった時点でそうだろう。俺はアムロではないし、シャアでもない。アムロならまだ良いが、ハマーンやシャアみたいな拗らせ二人と同じ扱いをされると困るわ。本当に嫌だわ。なんであんな拗らせと比べられなきゃいけないのか。
「言葉を失う時点でわかっている、ケネス・スレッグ。お前はブライトとは違う。マフティーに参加したいんだ。しがらみで自制しているだけだ。やがて、そのマフティー性が発露して、マフティーとなるぞ。身構えてる時には何もやってこないものだ。」
ハサウェイがビクッとする。なんでお前が反応するんだよ、ハサウェイ。マフティー自然活動家だろ、お前。粛清なくして再生なしとか意味不明な教えを受けてたからか?粛清したソ連はどうなった?粛清無くして粛清なしの勢いで粛清して失敗しただろう、お前。粛清は何も産まないからな。学がありすぎるんだよ。アムロに置き論破されてるわ。
「なぜ、俺がニュータイプに憧れなければならない?ニュータイプは幻想だろう?」
恋は粘膜物質が生み出した妄想に過ぎないと言っていた妄想お兄様も居たな。
「現実に虹を見たならば、虹は‥‥あの虹は‥。」
怖いんだけど。ケネスのハサウェイ化が止まらないぞ。ハサウェイ化した先に有るのはビームバリアに焼かれるだけだぞ。
「虹に意味などはない。意味があるのは人が人だからだよ。意味をもたらしているのは常に人でしかない。人が意味を求め、人が意味を欲して意味付けをする。それだけの意味しかない。ニュータイプはニュータイプを求める人類の考え方に過ぎない。しかし、サイコ・フレームが人類の思いを掬う物だとしたら、あれは願望機にも総意の器にも何でもなる。ニュータイプを求めるケネス・スレッグの意思すら酌むだろう。それ
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