24話
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あろうがガルダを囮に使い、これをした。地球連邦政府は地球連邦政府として、マフティーはマフティーとして袂を分かたねばならなくなった。捕虜の解放よりもマフティーへの暗殺を選ぶのであれば、手段を選ばなければアムロを暗殺出来たシャア以下である。大義なき正義は単なる暴力だよ!ブライト!エゴだ!」
そして俺はラー・カイラムに急降下をすると対空砲火を縫う。濃密な熱量は避けるにはあまりあってパーツが傷付く。次々にパーツをパージして艦橋の目の前に立ち、最後にこれだけを言う。
「ブライト。今回は見逃す。しかし、地球を救いたい意思でアムロが散ったならば、またシャアも地球を救いたかった。ジャミトフもだ。地球に縛られた魂はハマーンであり、ハマーンの様にならない為にも人々は緩やかに変わらなければエゴは人類に返ってくる。A.G.E.のような形で。誰かがやらねばならないのなら誰でもないマフティーがやらねばならないんだ。マフティーとして宣言する。マフティーが人が作った業を、人が作ったマフティーが引き受けよう。そして、人類はマフティーとして天に召されるだろう。わかったな、ブライト。」
途中から意味がわからなくなったが、多分十分に意気込みは伝わったであろう。サヨナラだと伝えて離脱する。オールチャンネルを切る。追撃の対空砲火はなくミディアに着くとオエンベリへと帰ることにした。
追撃はない。ブライトの心に響いたようだ。しかし‥‥。
「知っていたからといってあぁやって人の心をいじるような真似をするなんて。とんだ卑怯者だな、マフティーって奴は。」
ハッチを開き、降りると機体は大破していた。エリオットが近付いてくる。
「派手にやったなマフティー。これは修理するのには時間がかかるぞ。いや、メインカメラとドッキングパーツだけを新しいギャプランに移せば済むが‥‥。そんな戦い方をしていたらいつかは死ぬぞ。戦争は甘くはない。死にゆくものに生き残るものは何を思えばいい?マフティーはそんなに安くはないぞ。」
会ったばかりのいい歳のオジサマに説教されるとは、マフティーはかくも苦しいものだ。しかし、やると決めたからにはマフティーは辞められない。ある程度落ち着いたらハサウェイにマフティーを譲るが。
「マフティーが道化なら道化として貫くさ。だがな。マフティーの意思を継ぐものがいる限り、マフティーは不滅で継承される。継承されればその小さい火もやがては大火になるだろう。マフティー自体すらも燃やし尽くすほどの人々の意思の火にな。」
エリオットは呆気にとられたようで、一拍おいてから話しかけてきた。
「古代の神話には、イカロスは太陽を目指したから蝋の羽根が溶けて墜落死した。また、人々に火を届けたとされるプロメテウスは肝臓を啄まれ続けた。マフティーが人々に太陽を与え、火を与えるならそう
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