21話
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イロゥはそれを叶える道具だったのかもしれない。肉体を捨てて永遠の命を手に入れた彼らにはエンジェル・ハイロゥは効かない。競争心や闘争心が無くなれば争いがなく、管理された原始社会主義を到達させやすい。人々を家畜にして緩やかに死滅させ、種の保存に必要な数だけは残し、機械化したクワック・サルヴァーがこれを管理する。
これは共産主義の実現だ。間違わない独裁者の誕生だ。何故なら人々から間違いという概念すら引き剥がして、間違いを間違いと指摘できなくする行為なのだから、間違わない独裁者なのだ。
そして、なぜドゥガチをそんなに地球連邦政府官僚が重要視していたのか。厳しく管理された管理社会の木星が彼等は好きな訳だ。木星のデータによる管理された人口や管理された社会をデータを取るための場所、つまり社会実験の場として利用していたのだろう。そして、コスモ・バビロニアが攻めてくる頃には肉体からの解放を済ましていたんだろう。
『何がそうかなんですか?』
ハサウェイに聞かれたがまだ確信を持てないし、マフティー怪文書を送ってくる人物には話せない。どんな化学反応があるかわからないからな。間違わない独裁者のクワック・サルヴァーか、勘違いだといいが。
「いや、何でもないさ。そろそろガルダに接敵をするが絶対にガルダを落とすなよ。」
ハサウェイならば弾みでやりかねないからな。弾みでやりました、だから許せは通用しないのだ。
「敵はガルダを落とさせてマフティーが地球環境を、人の生活を考えていない愚か者に仕立て上げようとしている。あえて乗ってやる義理もない。ならガルダを落とさなければいい。わざわざカラバが使っていたガルダに乗ってくるのは挑発だ。挑発には乗るなよ、マフティー。」
マジでやめろよお前、圧倒的な速度が出るMAであっても相手を倒すのと倒さずに制圧するのとでは難易度が違う筈だ。
『わかってますよ。大尉。』
もう疲れたから大尉で良いや。ハサウェイも不殺をしてくれるなら有り難いが、ハイマットフルバーストしてくれる訳でもないから注意が必要だ。
「SFSを叩けば脱落する。それはジェガンだろうがグスタフ・カールだろうが同じだ。ハサウェイ、SFSを叩け。高高度の落下にMSは耐えられてもパイロットは耐えられない。大気圏突入なんかは初見では出来ないからな。」
アニメを見ていればわかるが衝撃はMSにも通る。ならガルダで高高度を通過中にでも地面に叩きつければ、グスタフ・カールの硬さならMSは無事でもパイロットはシェイクされて気絶するだろう。
『親父が「アムロは大気圏突入をガンダムでやってのけた。カミーユやジュドーっていう人も大気圏突入できた」って言ってましたけど。』
ブライトさぁ、そういう短く端的に話してるから自分がニュータイプなのにニュータイプじ
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