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偽マフティーとなってしまった。
21話
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になる有力な政治家を殺し、さらなる議会においての派閥の乱立とマフティーがブライトの…。

「そうか。」
 メジナウム・グッゲンハイム宇宙軍幕僚長官も奴らクワック・サルヴァーの仲間で、自ら軍の威信を削いだのは大統領にでもならせてもらえると餌を手前に置かれたわけだ。全ての点と点がつながる。

 ZZガンダムのホワイト提督たちがあんなにエゥーゴを罵ったのも、確かにアナハイム・エレクトロニクスは対立煽りの死の商人ではあるが、あんなに頑ななまでに断定的になっていたのはマスコミと官僚達に吹き込まれていたのだろう。

 それを考えると既に一年戦争から仕組まれていたのかもしれない。時間を掛けて毒が地球連邦政府の民主主義へと回り、民衆が大衆となり、大衆が衆愚となり、衆愚が家畜になる。エリート官僚達による愚民共への反乱と完璧な理想国家の創造だ。

 天下のアナハイム・エレクトロニクス様と言えどもその単体だけではエゥーゴもシャアのネオ・ジオンの資金も工面はできないだろう。しかし、もし地球連邦政府がスポンサーならばこれは話が違う。ジオンの時からそうだったのかも知れない。

 脅威があるから増税をして、その税金の一部をジオンなどに流す。そうすれば予算が増えて、アナハイムに発注をして、アナハイムがキックバックを官僚機構の闇予算にプールする。これを繰り返すだけで、地球連邦政府内国家として成り立つ。それに地球環境税に関しても使途不明金が多いのだ。それらを反乱勢力や足のつかない魔法のカードの予算にすれば‥‥。まさか、シャトルの現金や貴金属の密輸もクワック・サルヴァーの仕業か?

「だとすれば豊富な資金源にも説明がつくな。」
 後は新しい寄生先として用意した反乱勢力の統治者を受け入れて、時間を掛けて腐らせ、また新しい寄生先に切り替えることを繰り返せば、官僚達の官僚的な国が完成する。反乱勢力たちは満足な官僚機構を作り出せないからだ。軍人や革命家は軍事や理想は上手くても実務には疎く、御大層な目標だけで地に足はついていない。

 そうすると軍事兵器だけで人工知能があんなにも発展しない理由もわかる。軍事だけならばあれほどの予算も無い。実権と金を握った支配者が最後に求めるのは‥‥完璧主義者のクワック・サルヴァーが求めるのは不死性だろう。確かに、今のままでも組織だとすればクワック・サルヴァーは継承され、人々に引き継がれるほどの組織としての不死性はある。しかし、個人の不死性ではない。だから自分達を人工知能に置き換えて永遠なる影の統治者として、民衆を家畜化し徹底された管理社会と無知による幸福な国にする。犯罪が起きない理想郷だ。

 首にバーコードか何かをつけられて、完璧で機械化された官僚機構による不幸も不公平も戦争もない社会。カガチがやらかしたと思っていたが、エンジェル・ハ
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