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偽マフティーとなってしまった。
15話
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りが激しい分野で糊口を凌いでいたらしく、特に飲食店と土産屋に小売店の店主などが多い。いや、だったらなぜこちらのオエンベリのドキドキダンスマフティー部に来るんだよ。君たちにもちゃんとしたその土地に根付いた生活が元いた地域であるだろうと思ったが‥‥。

「ジオンの彼等が袖付きに参加しなかったのが、その生活があったからだもんな。」
手に持ったミルクティーを見つめる。

 ジオンの彼ら(少し語弊がある。集まったジオン残党の多く、3割程度は女性である。残党狩りもここまでジオンに兵がなく、女性がパイロットをしてたなんて知らなかったようだ。MSは女子供老人も有効的に兵士にするための兵器だから当然なんだが。)も度重なるジオン決起に参加したかった者も大半だったらしい。が、彼らとてデラーズ・フリートで、地球のジオン関係者にも被害が出て疑問を覚えて、グリプス戦役を迎える頃には8年もの潜伏生活。

 すっかり現地に夫や妻や子供が出来、仕事だって出来て、目の前の現実の生活に充実すら覚えていたらしい。色々と乗っていた機体は、いつかはサイド3などに帰りたいと保管して居たのだが、このグリプス戦役の過激さにティターンズやカラバに家族が殺されるのを恐れ、決起が出来ずにいた。

 ハマーンの地球侵略の際も、本当に信用できるのかと彼らの上官たちがギレン派、ガルマ派、キシリア派、ドズル派、ジオン共和国として名目は自治権は掴んだのにアクシズによって無くなるかもしれないと悩んでいるうちに決起をしそこなった。

 地球に住む彼らはシャアの反乱に共感はするものの、実際には十数年見てきた現地の生活に理想よりも現実を先に変えてくれ、100年1000年先の事を話すインテリ論法に反発した。当然、袖付きの決起の際には1年戦争から十七年、シャアの反乱により現地地球に帰化したに等しく、そこからは皆がすっかりとより地域に根ざして現地に基盤ができており、そこそこの資本を持つまでになっていた。今更決起もできないと諦めてそこから約10年、そして、彼等が恐れていた事態が起きた。地球連邦政府によるジオン共和国の自治権喪失と、それに伴い外敵は居なくなったと次々に拡大をする広域のマンハンターによる人狩りである。

 実際にマンハンターに捕まってしまって、激しい取り調べという名の拷問、ペットボトルとタオルから家族を殴りつけられたり、居住区に降り注ぐ機関銃、マンハンターは賄賂を請求し女子供を時には少年までレイプするものもいる始末で、金を払ってマンハンターとして人間を狩る上流階級もいるとまで言われており、わざと逃して関係ない住民まで撃ち殺していた。

 そこに拍車をかけるのは取り調べでジオン関係者とわかったらとんでも無い事になると言われている噂と、彼らは度重なる決起が出来なかった存在で、鉱山などでの過酷な労働刑を
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