9話
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ない。マフティーが行った自傷行為なのだから。しかし、すべての罪も功績もマフティーが一身に受けて、犠牲となったマフティーがいる所である天に召されるだろう!それでも、残ったマフティーがマフティーを成す。これこそがマフティーが持つ総意の器、可能性の魔物だ。一連の全てはマフティーに始まり、マフティーに終わる。ならば、戦士たるマフティーが救われなくて、犠牲になったマフティーも救われなくて何がマフティーか!ニュータイプとマフティーは違う。」
もうさっきからずっと訳がわからないよ。助けてよバナージ。この際、カミーユでも良いよ。違うと言って殴ってくれ。マフティーと言い過ぎて頭がおかしくなるよ。
「マフティーが我々を捕虜にして、捕虜になったのも潜在的に我々にあるマフティーとしての意志だというのかバカバカしい。」
さすがマンハンター長官!否定してくれてありがとう。
「しかしだねぇ、この話では君が否定しようともそれはマフティーとなるよ。ニュータイプの革新だとか宇宙移民の自治権の確立ですら無く、我々の選択する意志こそがマフティーと言っているのだから、人類の意志の根源の話だよ。哲学だな。」
邪魔をするな保健衛生大臣!神経が苛立つ!
「確かにそうですな。まるで古代ギリシア哲学のような難解さと懐の深さがある。全てはマフティーに帰るのならば、また全てはマフティーから産まれている。自由意志と神の意志と慣習などにより我々は動かされているというような全てが両立するような哲学に感じます。」
おい、文化教育振興大臣ともあろうお方が全く中身がない与太話を考察するなよ!頭おかしいで終わりだろうが。
「続きはどうなのだね?」
ふざけるなよ文化教育振興大臣、おかわりを求めるんじゃない!
「これ以上、お喋りをするつもりはない。」
疲れた。もう寝たい。だが、やるべきことはまだ沢山有る。
まずは、負傷者と従業員とハサウェイを見送る。
その際に彼らに少しだけではあるがギミックを仕掛ける。手品の種はツヴァイにやらせたシャトルの秘密だ。
密かにシャトルは貴金属と現金の密輸の隠れ蓑になっていたのだ。確かにお偉いさんが乗っていれば安全な密輸になる。手荷物検査や機体の中身をジロジロと調べるやつは居ない。良くもこんなことを考えられる悪党が居たものだ。そこから従業員12名に年収30年分を支払う。そしてまだ余っていたから負傷者にも支払ってもまだ余っている。
「キャビンアテンダント、スタークジェガンのパイロットへの弔慰金だ。必ず遺族に渡しなさい。彼もまた戦士だった。」
これで、警察は彼らの金を没収をして出どころを調べるはずだ。そうなったらスキャンダルに発展するだろう。そして一切、関係ないスキャンダルで身内に内通者を探して殺し合う。それをしてくれたらこっちに部隊を出す
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