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偽マフティーとなってしまった。
8話
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のマフティー達に苛立ちが走る。特にバーテンダーが苛立っている。

「これは兵隊用の携行食だよ。軍にいたときに私は官僚ながら齧ったものだ。相変わらずの不味さで痛みも引いたがな。」
保健衛生大臣は知っていたようだ。まぁ、上流階級は知らないのは無理はない。

「そうだ。婦人方がまずいまずいと日々、美容の為に齧るバーのようなものとカロリーブロックと言われるもので携行食は出来ている。守ってもらっている兵士が諸君らの護衛中も月から齧っていた筈だ。君たちが健康な料理とやらを食べてる最中もだ。だが、知る人間は少ない。そして、護衛が撃たれても心配しない。これが閣僚に備わってるはずのノブレス・オブリージュのあるべき姿か?」
あまり眠れてないせいか興奮してきた。初陣での気の高まりと言うやつかもしれない。喋りだした口は止まらない。ストレスをため過ぎた。

「マフティー、マフティーと言うが市民が求めるのはマフティー狩りでも、かぼちゃ狩りでもない。明日への糧だ。現にティターンズとエゥーゴ、アクシズなどが地上に作った工場にはスクラップが溢れ、近くの川には重金属が洩れている。本来ならば保健衛生大臣、あなたの仕事だろう?何故、マフティー・ナビーユ・エリンの組織を調べるのを優先した?それこそがマフティーをマフティー足らしめている由縁だ。」
一気に言ってから気付いた。言い過ぎた。ハサウェイが複雑な顔をしている。逆襲のシャアのときのアムロみたいな顔をするな!怖いだろうが!

「しかし、諸君らは捕虜なのだからそこそこの扱いを約束を‥‥。」
と俺が言ったところで、閣僚の一人が声を上げた。

「南極条約があるからな。」「そうだ!南極条約があった。」「非道な拷問などもないはずだ!」

 いや、それは‥‥
「南極条約か、しかしだねぇ‥‥彼らはジオンではない上に共和国も無くなったんだから南極条約は無効だ。オエンベリ軍と閣僚として不当な条約を結ばされるやもしれないぞ。」
保健衛生大臣はなかなかにキレる。いや、他が酷いのかもしれない。

「保健衛生大臣の言うとおりです。マフティーは、ジオンではないのだから核による報復だってあり得るのです。」
いや、核をどうやって入手するんだよ。

「エインスタイン大臣、文化教育振興大臣、保健衛生大臣などなど沢山いらっしゃるが。そういう事です。オエンベリまでのフライトを楽しんでください。彼らにシャンパンを、まるで労働者が飲むキンキンに冷えたエールの様なやつを頼む。」
やってしまって、喉が乾いた。あっ、そうだ。

「バーテンダー、トニックソーダを頼む。」
トニックソーダが出来るまでする事は無い。ハサウェイにマフティーポイントを稼いで、さっきの発言を許してもらおう。

「ケネス大佐、さっきキンバレー隊のスタークジェガンを葬った。
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