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偽マフティーとなってしまった。
7話
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ワインを注ごうとする。

「おい、ケネス大佐。俺の腰の拳銃を取ろうとしてるところ悪いが高級ワインが不味くなる。やめて素直に飲め。マフティー・ツヴァイ、負傷者を医者と一緒に処置してやれ。連邦政府閣僚各位の皆さんとは違い、職務を全うしようとした戦士だ。丁重に扱え。恙無くな。死ぬにしても戦士たちの魂の帰る場所は用意せねばならん。」
 ワインを注ぐと自分のグラスにも入れて、ケネスとグラスを合わせた。例えうまく行かなかったとしてもこの事実だけでケネスはマフティーと繋がっているとなり、キンバレーが失脚させるだろう。

「ケネス大佐。滅びゆくモノの為に。」
 ケネスが訝しげにワインを飲むとこちらも飲もうとしたが‥‥。

「なぁ、諸君等はどのように、この船の情報を掴んだのかね。そして目的は?」
 一人の男が立ち上がって聞いてきた。

「答える義務は無いはずだが。連邦政府もこちらの質問には応えないのだから当然だろう?」
 撃とうとするドライたちを手で制しながら保健衛生大臣ハイラム・メッシャーの質問をやめさせる。

「しかしねぇ…わたしたちとしては、君たちの組織の秘密を調べる立場に居るのだから…。」
 負傷者の手当てをツヴァイとやっていたアハトが立ち上がり、ライフルの銃床で殴りつけ、保健衛生大臣は額から血を流して倒れた。

「君たち閣僚各位の為に怪我をした護衛がいて、眼前で手当てをされているにも関わらず、連邦政府議会と同じとは恐れ入る。ケネス大佐、これが地球連邦の実態というやつだな。このワインと同じで味わい深いシステムなようだ。連邦の民主主義の味とやらは。マフティー・ツヴァイ、保健衛生大臣も手当してやれ。バーテンダー、気付けに大臣にウィスキーかバーボンと氷を頼む。奴も悪気があったわけではあるまい。弾みだよ。すまないなケネス大佐。詫びにもう一杯、ワインを飲み給え。」 
 グラスをケネスに渡すと宣言を続けることにした。 

「ようやく名簿が届いたわけだが、保健衛生大臣のおかげで空気が悪い。バーテンダー、酒とつまみを皆に振る舞ってやれ。だが、未成年には飲ませるなよ?我々の目的に反するからな。ケネス大佐にも手伝ってもらうぞ。女性陣は機の前方に来て、男性陣は後ろに座り給え。なに、問題はないさ。マフティー・ドライ。閣僚は一番前に座らせろ。」
 指示を出していく。ちらりとやや天然パーマの青年と目が合う。ハサウェイ・ノアだ。

「次は、ハサウェイ・ノア。ブライト・ノアの息子でシャアの反乱時に戦ったって言うのか?」
 ドライ、父親の名前を出して刺激するのやめろ!ケネスより危ないんだぞそいつ! 

「絡むんじゃない、マフティー・ドライ。すまないな。戦士である君を侮辱するような発言をマフティー・ドライがやってしまって。パイロットをしていた人間を蔑ろ
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