6話
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「なにか勘違いをしているが、ニュータイプは神でも無ければ悪魔でもない。そう言うのは武装マフティーの仕事だろ?それは無茶な話だ。」
そう伝えるとジャックは嬉しそうに答えた。
「ニュータイプのようなことをいう。やはり、マフティーという存在で、マフティーダンスで人類を革新に導かんとするニュータイプだからか?」
ふざけた機体の前で、ふざけた事を聞いてくる。それも真面目な顔をして聞いてくるものだから、思わず乗ってしまった。
「それでは道化だよ。俺は踊るよりも踊らされるのが多いから、今だってここにいるだけだ。まったく、生きづらいものだな。この蒼い宇宙の下ってやつはさ。」
キメてやると満足そうにジャックが頷く。戦いの前でお互いに高ぶっているのかもしれない。しかし‥‥。
「やはり、君は人々が求めた正しい可能性を持つマフティー、マフティー・ナビーユ・エリンだな。いや違うな。正しく、マフティーだよ。そのマフティー性に誰もがシャア・アズナブルやアムロ・レイを見る。マフティーの意思を体現したかの様なマフティーだ。」
いや、お前まであの面白イングランド人教授の放送を見ていたのかよ。あんなインテリの番組を見るとかIQが下がるぞ。
「重ねて何度もいうが、俺はマフティーではない。マフティーの高潔さも清廉さも、ましてやニュータイプも持ち合わせていないさ。マフティー性も理解できない。地球に縛り付けられた哀れな俗物で、こうやって借金が無ければギャプラン?にも乗らないし、大地から飛べもしない哀れなアヒルの子さ。醜いだろう?」
さ、あのギャプラン・キハールもどきの様子を見に行くか、シャトルを捕まえれなければケネスとエコーズの二段構えで俺は死ぬ。オエンベリも死ぬ。
「しかし、アヒルの子は白鳥になるさ。それに、今を生きるしかない眼の前の生活に必死な労働者は皆、飛ぶのを忘れたアヒルの子だ。」
ジャックにはもう付き合えない。手だけを後ろに振るとキハールもどきのコックピットに乗り込み、シートを確かめベルトを締め、下のザクレロもどきに通信をする。
「どうだ?そちらは。コッチよりは快適か?」
個人的にはザクレロもどきのほうが気になるが。ギャプランの操縦に慣れすぎて正直、ハイジャック前なのに緊張感はない。ジャックがほぐしてくれたのかも知れない。デラーズ・フリートで男が男をほぐすと言うと嫌なものしか感じないが。
アンジェロや御曹司的な予感はどうでもいい。ハイジャックについては、ケネスとハサウェイとギギに気をつければ、このふざけた仕組みのマフティーハイジャックは成功するはずだ。女性陣と男性陣を分ければよりよしだ。フィーアと俺はシャトルを動かせるから交代でなんとかすればいい。たかが数時間のフライトだ。
「コレは見た目の割に
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