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偽マフティーとなってしまった。
4話
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AR、ネズミのBARではなく、お前が踊ったBARだ。俺は債務者があんな良いBARに入るのを見て許せなくてね。ついて行ったわけだ。」
まさか‥‥何だこいつは!?やめてくれ…。デラーズ大好きおじさんじゃないのか!?あまりの驚きに喉が渇き、瓶のコーヒーを口につけて飲もうとした矢先にまだジャックは続けた。

「お前が奥に入っていって、あのマフティーが出てきた。そして、踊りながら歌うマフティー・ナビーユ・エリンが出てきた。それにあの歌詞。マンハンターのような部隊にいて、モビルスーツに乗りたかったお前の過去とそして、マフティー軍に参加した今を考えればすぐにわかった。それに。」
ノート型端末を俺の前にジャックは置くと動画サイトを開いた。

「これがその時に撮影をしたダンスだ。気がついたらお前の、お前のダンスを動画サイトに載せていた。あの素晴らしい連邦政府に反省を促すダンスを。歌詞の内容はジオンの系譜についてのものだろう?すぐさま背景をラプラス宣言にしたものなども生まれたのを見るに、ジオン・ズム・ダイクンの清廉さを皆が感じたのだろう。」
勝手に感じてろよ。無許可に動画サイトに載せて背景をコラージュするんじゃねぇ。ジオンはおかしい奴しか居ないのか?

「しかし、ですねぇ…俺にはダンスの動画に対する責任と義務がそうすることで生じる訳だから‥‥。」
続けようとして手で制された。

「言い分はわかるがそれでも、時代がマフティーを、マフティー・ナビーユ・エリンを求めるのだから当然だろう?俺はマフティーの正体がお前、ミハイルと知ってずっと監視するために行動してきた。どっちなのかを見極めるためにな。」
何いってんだこいつ!?会話が成立しないぞ!!冗談ではない。コーヒーの瓶をテーブルにおいた。

「どっちだと思ったんですか?それで。」
思わず怯んで敬語になってしまった。殺されかねないため拳銃を確認する。ジオニストの一人や二人、拳銃で何とかできるはずだ。

「確信した。やはり、君はマフティー・ナビーユ・エリンだ。ダンスはマグレではない。この計画書、無能を出世させ、連邦政府への反感を高めマフティーを加速させるなど常人の俺では思いつかない。」
いや、デラーズやギレンの銅像を毎日5回も拭いて掃除してるお前は異常者だよ。マフティーダンスが独り歩きをしている。いつか見た映画のセリフが脳内でリフレインした。

『身構えている時には、死神は来ないものだ。』
それが響いて脳に染み渡る。最初から計画されていたんだ。コイツラは原作の偽マフティーのチンピラ集団ではなく、本物のマフティーに憧れたテロリスト集団だったんだ。たかが、酔って踊っただけなのに。飲み逃げにならない為に踊っただけなのに。

「正体を‥‥俺がダンスマフティーだと世界に言うんですか?」
恐ろしかった
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