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偽マフティーとなってしまった。
4話
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ルカンが付いていたのだが、更にオプションでミサイルポッドと砲塔が増設され、ジェガン1機なら討てなくも無いレベルに昇華している。

「しかし、俺には高速機動戦は無理だからケリィ・レズナーかコウ・ウラキかジョニー・ライデンかヤザン・ゲーブルでも連れてきてくれとしか言えんわけだが。」
独り言をしてごまかす以外にできることは無い。操縦できるのと戦えるのは別なのだ。皆がオリヴァー・マイやクェス・パラヤではない。

 オエンベリ軍のMSが目に入る。
抗議の意味を込めて頭はオレンジに塗られ、それ以外は黒く塗装されている。あんなダンスの意味なぞというものは存在しないからこそ、誰でもその意味を詰め込める、見いだせるコンテンツになった。

 ツヴァイの考察は、オリジナルのダンスマフティーが歌ったあの曲に対する考察も様々な人間の解釈というフィルターで加工され、解釈した人間の解釈したい結果を生み出し、インターネットの検索サーバーが提供するサイトの履歴からアルゴリズムが生み出すフィルターが更にそれを鋭角化し人々の思いをより、代弁して行く。

 連邦のちゃんとしていない情報統制により、インターネットのコミュニティはより小さくなり、小さく区切られたコミュニティによりエコーチェンバー現象が発生し、マフティーは正しくなっていく。連邦政府が規制をするほどマフティーの仕組みは深まっていく。

 人々が描いた理想のマフティーと時に暴力により人々を恐怖させるマフティー、マフティー自身が大自然の脅威、大自然への畏怖を表した存在となり、マフティーが地球と宇宙を象徴して自然の前には人間は無力であることをわからせ、地球連邦の傲慢さに反省を促すとも言っていた。

「インテリが考えることはわからん。俺は生きるのに精一杯だというのにみんなは暇なのか。いかんな。」
ツヴァイにそのへんを聞いてみよう。学がないからわからない。

「慣れてきたら余計なことを考える!」
ギャプランに慣れたせいでよくも考える。しかし、マフティーダンスが流行るのも、マフティー・ナビーユ・エリン‥‥ハサウェイの持つカリスマあってのものだ。マフティーの地力とシャア・アズナブルの存在に支えられたブームに過ぎない。

「しかし‥‥。」
ギャプラン特有の加速と本来の航空機としてのバランスの悪さからくる振動を抑え込み、急旋回をする。次はオエンベリ軍のミデアを飛ばしてキャッチする練習が始まる。マニピュレータを確かめる。

 ミデアがこちらに背を向けるとゆっくりとゆっくりとアプローチをするが慎重すぎてミデアを空振ってしまう。残り正味26日間でどこまで仕上げれるかだ。

 ハイジャック本番では人質さえ殺さなければハサウェイを刺激しないはずだ。計画では、ティターンズが破壊したせいで反連邦感情が高い香港に向かわせた
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