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偽マフティーとなってしまった。
3話
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をしている。」
 マフティーダンスと聞くたびに嫌な汗が流れる。

「いい作用とは?」
 汗を悟られないようにすぐさま、話題を変えた。

「あぁ、マフティーの仕組みが普通なら暴力的過ぎたら離れる人たちがダンスに流れ、ダンスが平和すぎると離れるはずの人たちがモビルスーツに流れる。マフティーは踊るだけでいいから道具は必要ないしな。それにこの動画を見てみろ。」
 かぼちゃのマスクを被って打ち捨てられたモビルスーツの上で踊る黒タイツの男がいた。

「こう言う風に少しの技術さえあれば訴えたい背景に嵌め込むだけで、マフティーが連邦に反省を促すんだ。これは深い仕組みだよ。力だけでも民衆だけでも駄目だがマフティーと言うコンテンツ、いや、マフティーダンスと力としてのマフティーが文化と武力で人々を導いているんだ。」
 クイッとメガネを上げてツヴァイはこう言った。

「マフティーはシャアと言われていたが、ダンスを踊るマフティーはアムロ・レイなのかもしれない。二人のニュータイプが文化と武力の力で人々をニュータイプに啓蒙してるのかもしれないと話題になっている。」
 ツヴァイは笑っている。冗談に聞こえるがツヴァイの発言は冗談に聞こえなかった。ついでにこの状況は冗談ではない。つまり、血眼になって連邦政府が両方を探しているということではないか。

 ジェガンを持ち出してきたキンバレーの馬鹿は騙せるだろうがケネス大佐は騙せると思えない。なんで、人々の悪ふざけがここまでの事に、いや、こんなにも事態を動かすんだ。

「だが、このままなら収まるだろ?だってダンスだぞ、これ。」
 ここまでマフティーダンスが踊られたら人々は飽きると思う。いや、飽きてほしい。

「連邦に人々のマフティーが屈するまで続くよ。誰が正体かわからないからな。マフティーと名乗ればみんながマフティーに成れる。武力のマフティーとダンスのマフティーを両方同時に捕まえなければ、後続がマフティーになって続くよ。誰だってマフティーになれるコンテンツが出来てしまったからな。」
 マフティーって最早何なのかわからないが、兎も角、インテリ曰く止まらないらしい。

「仮にこのマフティー騒動が収まるとしたら?」
 ツヴァイはスープをこちらに渡して、口角を上げた。

「マフティーの代表と講和して連邦の閣僚に入れるぐらいしか無いが、マフティーに代表なんていると聞いたことあるか?偽のマフティー代表を用意したところで、マフティー・ナビーユ・エリンがソイツを粛清するよ。だから、終わらない仕組みなのさ。」
 スープを飲む気が失せて、近くにいた難民に渡すとまだマフティーダンスを踊る集団を背に眠りについた。変に疲れたせいか久しぶりに泥のように眠りについた。


「起きろ。朝だ。オエンベリのマフティーがこちらに
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