2話
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居たのは7人。全員、もし捕まったときに身バレしないように名前でなく番号が割り振られた。ギャプランを運転できるから俺はアインスらしい。
ツヴァイは、環境系テロ団体で実行部隊だったらしい男。
「彼は、連邦軍の宅地化造成を止めるのに議員とつかみ合いになった末に殺して、今は指名手配犯だ。」
言われてみればツヴァイは神経質そうなメガネをかけている。
ドライは、派手な赤い服を着た男だ。永住資格があったのに、赤い服を着ていただけで袖付きの支持者としてマンハンターに捕まり、鉱山で死にかけて命からがら逃げ出したらしい。そのせいで小指がない。
フィーアは、連邦軍の制服を着た若い男で、上官に暴力を楽しまれた結果ということだった。
残りのフンフからアハトはサブであり、四人がメインメンバーらしい。まずはギャプランに乗ることからだ。説明書を見てシミュレートしたからって乗れるわけではない。主人公ではなく、偽マフティーに過ぎないんだ。
まずはゆっくりと上昇する。続いて変形する。加速や曲がるときの癖を確かめる。Gは意外とキツくない。それに、SFSを用意するらしいからまだ負担は減る。
基本動作を繰り返すとジェリドが規格外の男だったとよくわかった。機体を次々に乗り換えてあそこまでできたのだからとんでもない。
一ヶ月も過ぎた頃、2月も半ばだ。備え付けられたテレビをつけるとマフティーダンスを踊る学生を治安部隊が放水やガス弾で追い払ったことが問題化しているようだった。本人達は数ヶ月後に卒業するから踊ってる動画を撮りたかっただけのようで、流石にやりすぎではという世論が出来ているようだ。
「そんなバカな。」
端末で検索をするとサイド3の出来事らしく、怒った生徒の親たちや人権団体が抗議のためにマフティーかぼちゃマスクをかぶりデモ活動を行っている。
あまりのバカバカしさにチャンネルを変えるとバラエティー番組でマフティーダンスをしたり、逆にマフティーダンスとはなんだという疑問に答える為にか、テレビも新聞もインターネットメディアも盛んに俺の連邦政府に反省を促すダンスを取り上げているようだった。
慌てて、例の動画を確認しに行くとミラー動画に関わらず1000万再生を超える動画が多々あり、地球連邦政府が投稿者をサーバー会社相手に開示請求を行っている様で、コロニーに居るならマンハンターの対象にはならずに軽犯罪で終わるため、旧サイド6やルナリアンなどの金がある宇宙移民の子どもたちは、度胸試しの一環でマフティーダンス動画をミラーしていたりなど大変なことになっている様だった。
「俺が悪いのか?いや、一過性のものだろう。」
動向に注意しながらも無視することにした。今更、どうこうできるわけでもない。
中にはダンスマフティーの中
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