1話
[2/5]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
記にはクソ野郎と書かれていたミケル・ミケティーと言うやつが絡んでくる。
クソ野郎でもこいつは治安維持部隊では海岸のゴミ拾い部隊だったとはいえ臨時にジムIIに乗って、ラプラス騒動の時に交戦経験があるらしい。しかし賭博と女性士官との不倫で首にされたらしい。
他のまともなパイロット経歴があるオエンベリ軍と言ったら、嘘つき爺さんと言われているラルゴー爺さんが、ルナツーの退官間近のパイロットで、トリアエーズから乗り換えてボールに乗って、ソロモン攻略をして、トリアエーズの実績から、パブリクの操縦者に抜擢され、ア・バオア・クー戦でミサイルを撃ち込んだとかよく酒の席で言っている。
83年にボール改から見事にジム改に乗り換えて、ソロモンの悪夢が撃った核の爆風がスレスレだったとか、ジャブローで捨て石扱いされてザクタンクに乗って、結果的にカラバに救われたやら、その後にエゥーゴと戦い、サラミスのクルーになっただとかラプラス騒動の時はセイバーフィッシュで偵察を頼まれただの嘘ばかりと言われている。
はっきりわかってるのはパイロットで何かに乗っていた辺りらしい。ミケティー爺さんのほうがよっぽどあてになる。銛の先を首からかけている理由はわからないが。
ミケティー爺さんに習うことにする。オエンベリで稚魚を放流してまで漁師をしている変わった爺さんだ。
「爺さん、操縦の仕方を教えてくれ。」
違和感ない様な頼み方をするとだいぶ失礼だったが爺さんは気にしていないようだ。
「あぁ、わかった。だが、銛の突き方は知ってるか?」
爺さんはいきなり何を聞くんだろうか?
「狙ってタイミングよく突くだろ?」
こう答えると爺さんは大きな笑い声を響かせた。
「素人だな。モビルスーツも漁も一緒だ。タイミング、狙う、引き付けてから撃つ。ここまでは良い。背中に目を付けて耳で感じろ。それが出来なきゃ死ぬ。どんなモビルスーツでも飛行中にコアブースターの新作みたいな航空機が来てみろ。俺の経験上死ぬ。ニュータイプとやらなら別だがな。」
人差し指と中指を足に見立てた右手を左手で叩く爺さんは、とても嘘つきパイロットには見えなかった。
「どうだ。あの耐G訓練をするぞ。まず、シミュレーターより前に本当に乗って大丈夫なのかを確認する。」
奥に行くとコンパスの先に座る場所がついたかのような装置があり、これで耐G訓練をするらしい。らしいと言うのはミハイルの過去はこの訓練でふるい落とされてるから体が覚えていたのだ。早速乗り込むと爺さんがキャノピーを閉める。こっちもしっかりとベルトを締める。
グオングオンと振り回される。友達と見に行ったプロレスイベントでジャイアントスイングをやられたことあるがあれよりもまだ酷い。
しかし、存外、目は回らな
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ