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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
訳あってあたしは、ふたりと再会する
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。
「まぁ別になんてことはない。誰かがやらなきゃ目の前の命は救われない。そう思ったら身体が勝手に動いてた。それの繰り返しさ。」
彼、田中賢士の話を聞く。
世界が崩壊し、パニックに陥る大学。
まずやらなければと思ったのは人命救助。
今出来ることをできるだけやって最善を尽くして、みんなを救う。
化け物を追い払う、時にはやり過ごす。
少ない食料をうまくやりくりしたり、時には口八丁手八丁でヤバそうな人達と取引をしたりする。
そんな時である。
「ある日、現れたのさ。『遅れてしまい申し訳ありません、我が契約者よ。しかし私が来たからにはもう安心です。サーヴァントキャスター、このニトクリスに全ておまかせを!』ってな…。」
モンスターの襲撃。
そんな時に颯爽と現れたのがニトクリスだと。
「ミイラやスカラベ、ありとあらゆるものを使役してちぎっては投げちぎっては投げの大奮戦。キャスターと言えば戦いに不得手なものが多いがそんなことを感じさせないくらい二トちゃんは強かった。あぁ、改めて惚れ直したっつうか流石は俺の愛したサーヴァントだなと。」
それから打ち解け、サーヴァントを召喚できた理由とこの世界について説明されすんなりと飲み込んだらしい。
らしいのだが
「真面目になりきろうとしてるんだが、時々ボロが出る。そういうところが可愛いんだが本人はそれを認めなくてな。自分は完璧で非の打ち所などないサーヴァントですが何か?みたいな顔をしてるが、スイーツには興味津々だし怖いやつにはフツーにビビる。本人はファラオを自称してるが俺にとっちゃなんてことないかわいい女の子だ。」
「あの」
「この前なんて自分で服買ってきてな、いきなりどうしたんだ?って聞いてみたら『マ、マスターの部屋に置いてあった雑誌、そこにこのような服装の者が載っていましたので、ど、どうでしょうか?似合いますか?あ、あぁいえ!普段から私の右腕として勤しむ者への労いです!!今日くらいはまじまじと見ても怒ったりしませんよ!!』って言い出すもんだから素直に可愛いって伝えたら顔真っ赤にしちゃって」
「あの…」
あたしが聞きたいのは旅の経緯だ。
惚気話を聞きたいんじゃない。
「まぁ随分と気の利いたファラオだよ。あぁそうだ。そんでもってその時二トちゃんが…」
「あの!!!!!」
声を大きくしてやっと話が止まる。
「…どした?」
「その…2人がどんくらい仲良いかは分かったから…旅の話を…」
「旅?」
そうしてやっと旅の話をすることになるのだけれど
ここでまた、あたしはあの男の話を聞くことになる。
「俺の話なんざ、どうでもいいさ。」
「いや、それは困るんだけど」
「ただどうしても、俺の旅トークなんかより話しておきたい人物
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