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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
訳あってあたしは、ふたりと再会する
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ここ『葵紫図書館』に連れていってくださいと頼み込まれ、今に至る。
「で、アンタは?」
「さっきも言ったろ?俺の名前は田中 賢士。歳は20歳。趣味は人助け。困っている人を見かけたらついつい助けたくなっちゃうお節介焼きな性格だ。」
「それ、自分で言うんですね…。」
と、さっきから俺の隣で黙っていたマイサーヴァントが呆れたように口を開いた。
「当たり前だろ。良いところはガンガン宣伝していく。んでこのチャーミングな娘は俺のサーヴァント、二トちゃんだ。」
「チャ…チャーミング!?」
「言ったろ?良いところはガンガン宣伝してくって。」
「ですがチャーミングだなんて…!ここはこう…ファラオを務めた事があるとか、マスターを支えるしっかり者とか、そういうのをですね…!」
「自分で言うんだな…。」
おっといけない。
会ってそう時間も経ってない人に二トちゃんとのイチャイチャを見せつけてしまった。
とりあえず話を戻そう。
「まぁ俺がこの2人を連れてきたのはマジでただの人助けだ。見返りなんて求めちゃいないし実は財団のスパイでしたーなんてこともない。安心していい。」
そういうと向かいにいる館長、葵は振り返り、後ろにいる紫式部と目を合わせる。
そうすると紫式部は頷き
「あのお方、 嘘はついていないようです。」
とだけ言った。
しかし当の館長葵はまだ難しい顔をしている。
まぁこんなご時世だ。
疑い深くなっちゃうのも無理は無い。
「…しょうがない。じゃあこいつで。」
そんなわけで俺は切り札である差し入れを渡す。
麻袋に入っているそれを一掴み。
それを葵に差し出した。
「マ、マスター!!それは貴重なものだとあれ程…っ!!」
「貴重だからってケチケチすんのも良くないんだぜ二トちゃん。ラストエリクサー症候群になっちまう。」
「ら、らすとえりくさあ…?」
「勿体ぶんなってことさ。」
差し出したのはキラキラと虹色に輝く宝石のようなもの。
FGOをプレイした者なら誰でも目にしたことはある、例のアレ
「これは…?」
「聖晶片=Bアンタもご存知だろ?」
聖晶片。
そこらへんでたまに落ちている謎のアイテム。
魔力の濃いところや神秘に溢れたところなんかには結構落ちてるらしいがその分危険は伴う。
ちなみにここはゲームじゃないから集めて石にしてガチャをする、なんてことは出来ない。
主な使い道はその中に秘められた魔力リソースだ。
この小さな石ころの中には想定以上の魔力が入っている。
魔力の回復に用いられたり最近ではこれらを利用した新しい資源として注目されつつある。
「そんなものをこんなに…いいの?」
「お近付きの印さ。それに、アンタのサーヴ
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