八十三 シカマルVSペイン天道
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をして横たわった綱手の顔を覗き込むようにして現れた影がほくそ笑む。
「…そういえば、どこかの小僧が言っていたな」
木ノ葉崩しが始まる直前。中忍本試験真っ只中、ひとりの子どもと取引をした。
その子どもが言い放った言葉を今でもよく憶えている。
「民あっての王…そうだな…ククク…その通りだ」
民がいなければ王は成り立たない。
つまり民さえ無事なら王は取って代わっても構わない。
だからこそ、綱手が怪我人の治療をするのを黙って見送っていた。
ある程度里人が助かるまで泳がせておいた。
そうして部下の【根】に探らせ、もうほとんど重傷者はいないと判断し、サイとサクラを使って事を起こしたのだ。
特にサクラなら油断すると踏んでの命令だった。
「ご苦労だったな…おまえはもう用済みだ」
今ならペインを犯人に仕立て上げられる。この好機を逃してなるものか。
木ノ葉の暗部養成部門『根』の創設者であり、『忍の闇』の代名詞的存在。
薄闇から杖をついて現れた影―――志村ダンゾウはうっすら嗤った。
「火影の玉座、明け渡してもらおうか…綱手姫」
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