第六十六話 御仏の教えその八
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「絶対にや」
「認める訳にはいかへんね」
「政教分離でな」
それと共にというのだ。
「衝突はな」
「絶対に避けることやね」
「綾乃ちゃんは巫女やが」
棟梁である彼女はというのだ。
「神様にお仕えしても」
「あらゆる宗教を守る立場やね」
「神様も仏様も」
「信仰を許して」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「テロも衝突もな」
「絶対に許さへん」
「そのスタンスでな」
「政をやってくことやね」
「人に宗教は必要や」
リーはそれは絶対にと言った。
「そして信仰は美徳や」
「その通りやね」
「しかしそれでもな」
「信仰の在り方が問題やね」
「それを間違うとな」
そうなると、というのだ。
「ほんまな」
「大変なことになるね」
「テロを起こして」
「戦にもなるし」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「政としても防ぐ」
「そうするんや」
絶対にというのだ。
「宗派、宗教の違いの衝突は」
「最悪国が潰れる」
中里は言い切った。
「もうな」
「そうなるさかいね」
「それはな」
「絶対にさせたらあかんで」
「国としてはな」
「ましてやどっかの宗教に拠って」
政権がというのだ。
「他の宗教弾圧したら」
「最悪のことになるわ」
「外の世界ではよおあった話やね」
「キリスト教とかでな」
「国教を定めても」
それでもというのだ。
「他の宗教は弾圧せえへん」
「イスラムみたいにな」
中里はこの宗教を例えとして出した。
「他の宗教を認める」
「そうしたらええね」
「あそこは条件付きやけどな」
ジズヤを支払えば認めるというものだ、ただしここでイスラム教に改宗すれば支払ずにいていいとしていて奴隷にもされない。そこにイスラムの信仰を広めるにあたっての英知を見ることが出来るだろうか。
「そうしてるな」
「そやね」
「そうあるべきや」
「他宗教を認める」
「イスラムでもそうしてる、そしてな」
「うち等は」
綾乃は十星連合の話をした。
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