第六十六話 御仏の教えその七
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「ほんまな」
「かなりのもんがあるな」
「別の宗教とや」
そこまでというのだ。
「ちゃうと言ってもや」
「過言やないな」
「密教と浄土真宗やと」
綾乃も言ってきた。
「ほんまそやね」
「綾乃ちゃんもそう思うな」
「同じお坊さんでも」
仏教のというのだ。
「ほんまね」
「ちゃうな」
「何でそこまでちゃうって」
こう芥川に話した。
「考えてみたらな」
「思う位やな」
「うちも。浄土真宗なんて結婚してよかったし」
明治維新前からである、多くの宗派は維新から妻帯が公に認められる様になった。それまでは公ではなかったのだ。
「そうした宗派もあって」
「ほんまちゃうな」
「他の宗教と言ってええ位に」
「ほんまそや」
芥川もまさにと答えた。
「日本の仏教はな」
「そやけど仏教で一括りで」
「しかも信者さんやとな」
その立場ならというのだ。
「特にや」
「違うは思わんで」
「仏さんを信心する」
「そうしてるな」
「仏さんは仏さんやて」
その様にというのだ。
「思って」
「信仰してるわ」
「もっと言えばお寺参りして」
そうしてとだ、綾乃はさらに話した。
「その足でちょっと離れた神社に行く」
「それもやな」
「あるし」
そうした場合もというのだ。
「神様にも手を合わせる」
「仏様の次は」
「まあそれでどう悪いか」
「悪ないしな」
「もうその辺りは」
日本ではというのだ。
「全く問題ないわ」
「そや」
芥川はまさにと答えた。
「宗派の違いもな」
「日本では」
「別に宗派の違いで喧嘩もせんし」
全く、というのだ。
「精々言い合いになって殴り合いになるとか」
「お坊さん同士が」
「それで終わりやし」
「日蓮宗の人等も」
その彼等もというのだ。
「実際はこれといって揉めることないし」
「他の宗派、宗教の人等と」
「おかしな人以外は」
「というか揉めるとや」
リーはその場合について話した。
「十星連合としてはな」
「迷惑なことやね」
「宗教、宗派の違いでの衝突は」
リーは綾乃に十星連合の宰相として棟梁である彼女に話した、そこには確かな政への考えが存在していた。
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