第百二十六話 複雑な立場その十三
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「それでね」
「やる気のある人に長くいてもらう方がいいからね」
「最近どの国の軍隊もそうで」
「実際徴兵制の国減ってきてるっていうし」
「それじゃあ日本もね」
「徴兵制やるとかね」
「ないわね」
「騒いでいる人達いるけれど」
それこそ昭和の頃からいる、そうした輩に限って北朝鮮という国民皆兵の国家が好きであることは何かの冗談であろうか。
「実際はね」
「ならないわね」
「偉い先生とか政治家さんが言うけれど」
「何見てるのか」
「わからないわね」
「自衛隊をちょっと見たら」
そうすればというのだ。
「もうね」
「それでわかるわね」
「それがわからないって」
「そうした先生とか政治家さんってね」
「まともに自衛隊見ていないわね」
「どう考えてもね」
そのうえで自衛隊について語っているのだ、それも人の不安を煽る様に。
「私達だってわかるのに」
「江田島行ったら」
理虹も言ってきた。
「それでわかるわよね」
「海上自衛隊の学校にね」
「自衛隊がどんなところで」
「それで徴兵制なんてやるか」
「高校生でもわかるのに」
「それも一年生が」
「それでわからないって」
そうしたレベルでというのだ。
「もうね」
「そうした先生や政治家さんってね」
「程度が知れるわね」
「それだけでね」
「いや、それで政治家さんになれるなら」
富美子は腕を組み口をへの字にさせて言った。
「私でもなれるわね」
「そうよね」
「もうね」
一華だけでなく理虹も頷いた。
「それこそね」
「誰だってね」
「流石にそんな馬鹿なこと言わないけれど」
それでもと言う富美子だった。
「私もね」
「政治家さんになっても」
「ええ、馬鹿なことを言ったら」
そうすればというのだ。
「馬鹿にされるのがヲチだしね」
「それで馬鹿な人にしか相手にされないわね」
「まともな人に相手にされなくなるなんて」
そうなることはというのだ。
「もう絶対にね」
「嫌ってことね」
「だからね」
そう思うからだというのだ。
「本当にね」
「そんなこと言わないわね」
「ちゃんとしたこと言わないと」
さもないと、というのだ。
「誰でも駄目だし」
「政治家さんだって」
「同じだから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「あんたも言わないのね」
「政治家さんになってもで」
それでというのだ。
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