第二章
[8]前話
顔を赤くさせてだ、こう提案した。
「これから公園行く?」
「近くの?」
「うん、そうしない?」
「何かあるかな」
「何かあるから言うのよ」
今はキスのことは隠して告げた。
「私もね」
「そうなんだ」
「そう、それでね」
「これからだね」
「どうかしら」
「それじゃあ」
翔は公園の自動販売機でシュースを買って飲むのかと思って丁度喉が渇いていたのでそれならとなった、確かにジュースを買って自動販売機の傍のベンチに並んで座ったが。
愛花は翌朝クラスで光に尋ねた。
「どんな味だったかしら」
「キスしたって思ってるの」
「うん」
その通りという返事だった。
「違う?」
「そうだけれど」
光は顔を赤くさせて向かい側に座っている愛花に答えた。
「それは」
「それでどんな味」
「コーラの味がしたわ」
これが光の返答だった。
「そうだったわ」
「コーラの味」
「実はキスする前お互い自動販売機で飲みもの買って飲んだのよ」
「翔君はコーラ買って飲んだから」
「その味だったわ」
「そうだったの」
「それで私はミルクティー飲んだから」
自分はというのだ。
「翔は多分ね」
「キスはミルクティーの味」
「ファーストキスの味はね」
それはというのだ。
「そうだったと思うわ」
「成程、それもまたブルースプリング」
「青春ね」
「今度は私。彼氏出来てキスしたら言うから」
「そうしてくれるのね」
「楽しみに待っていて」
「そうさせてもらうわね」
光は愛花に笑顔で応えた、そして後日愛花にお好み焼きのソースの味だと言われた。それで光が彼女がお好み焼き屋に彼氏と一緒に行った後でキスしたとわかった。それで笑ってそれも青春と言ったのだった。
ファーストキスの味 完
2024・4・24
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