第二章
[8]前話
「ああしてね」
「そうなんだな」
「そしてね」
そのうえでというのだった。
「ふわりはどんな子にもよ」
「優しいんだな」
「そうした性格でしかもね」
母はさらに言った。
「とても頭がいいから」
「よく気が付いてな」
父が言ってきた。
「そうしてだ」
「合わせられるんだな」
「そうだ、こんないい娘はな」
それこそというのだった。
「他にいないな」
「そうだよな、そんな娘だからな」
「こうしてな」
ふわりを見つつ言うのだった。
「仲良く出来るんだ」
「猫が相手でもか」
「そうだ、そんな娘だからな」
ふわりはというのだ。
「そのことを理解してな」
「これからも一緒に暮らすんだな」
「そうするんだ」
「そうだよな、どんな命も大切にしてな」
そしてとだ、洋介は父の言葉に頷いて言った。
「ふわりは家族だしな」
「家族も大事にしないと駄目だろ」
「ああ」
洋介はまさにと答えた。
「本当にな」
「そしてそうした娘だって理解してな」
「大事にしていくな」
「さて、ご飯の用意をしましょう」
百合子は優しい声で言ってきた。
「ふわりにはドッグフードを出してあげて」
「スワンにはキャットフードだな」
「そちらを出してあげましょう」
息子と笑顔で話してだった、実際に二匹にそれぞれのご飯を出した。そうしてスワンを預かっている間ふわりと一緒に彼女を一家で可愛がったのだった。それからふわりはもう一匹妹を得たのであった。
猫とも仲良し 完
２０２４・４・２４
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