第三百四十五話 ニューメキシコ州侵攻その十一
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「だからね」
「はい、それでは」
「まずはあのアルパカーキのオコナー様を牽制しつつ」
「そのうえで、ですね」
「勢力を拡大していき」
「ホイットマン様の動きを見ていきますね」
「そうしていくわ」
こう言って実際にだった。
ミッチェルはサンタフェに入城しこの街を拠点化すると共に州北部の街や村に降伏を促す使者を送った。
そしてだ、州北東の殆どの街や村が降ったが。
「アルパカーキとその周辺は降りません」
「どうしても」
「そうした状況になりましたね」
「ええ、アルパカーキはわかっていたけれど」
それでもとだ、ミッチェルは話した。
「けれどね」
「それでもですね」
「それならばですね」
「それはそれでことを進めるしかないですね」
「ええ、サンタローザを狙いましょう」
この街をというのだ。
「次は」
「そうしましょう」
「ではアルパカーキは攻めず」
「そのうえで、ですね」
「他の地域を掌握していきましょう」
「あたくし達はね」
こう言ってだった。
ミッチェルは十万の兵を以てニューメキシコ州東部の掌握を進めていくことにした、拠点をサンタフェとして街や村に使者を送ってだった。
多くの街や村を掌握しサンタローザも使者の言葉を受けて降った、だが。
「クロービスとロズウェルは降らないわね」
「はい、周辺の街や村も」
「降りません」
「そうした状況です」
「そうね、ただホイットマンさんの動きを確認しましょう」
こう言って彼から話を聞くことにした、貝殻で話をすると。
「シルバーシチーとデミングが降ったわ」
「州南西部の主要都市ですね」
「ああ、どっちも兵がラスクルーシスまで下がっててな」
「空城となっていたので」
「それでな」
その為にというのだ。
「こっちが使者を送ったらな」
「降りましたね」
「そうなったわ」
まさにというのだ。
「それでや」
「次の動きですね」
「もう西部の殆どを掌握した」
ホイットマンは貝殻の向こうのミッチェルに話した。
「それで残るはや」
「ラクスルーシスですね」
「あの街はこの州の水運の要地でもあるさかいな」
だからだというのだ。
「是非な」
「攻略されますか」
「ああ、自分そっちまで兵は送れんやろ」
「今は州東部の北半分のかなりを掌握しました」
「アルパカーキ以外のやな」
「はい」
ミッチェルは正直に答えた。
「その通りです」
「そやな、ほなな」
「それならですね」
「今何処を攻めるつもりや」
「クロービスとロズウェルです」
すぐにだ、ミッチェルは今現在の戦略目標を話した。
「兵を進めるつもりです」
「そうか、ほなそっちを頼むわ」
ミッチェルは話を聞いてすぐに答えた。
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