第三百四十五話 ニューメキシコ州侵攻その十
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「ほんまどんな街も村もね」
「どうにもならないですね」
「その運命は決しますね」
「そうなりますね」
「だからね」
それでというのだ。
「アルパカーキを攻める以前にね」
「それよりもですね」
「州の他の街や村を降していき」
「そしてあの街を孤立させる」
「そうしますか」
「その動きを見せるわ、実際にそうしていくし」
それにというのだった。
「オコナーもその動きを見ればね」
「あの方も動かれますね」
「必ず」
「そうされますね」
「街や村の離反を防いでね」
ミッチェルに降ることはオコナーから見ればそうなる、敵のプラスは自分にとってはマイナスになるということだ。
「そしていざとなればアルパカーキから出るわ」
「孤立して陥落するよりはですね」
「そうした戦略を執られてですね」
「そのうえで戦われますね」
「あの方も」
「そうしてくるわ、彼も馬鹿じゃないから」
同じ国出身で同じ学校に通う同学年同士だからよく知っているのだ、同じ寮に住んで付き合いも深いから尚更である。
「だからね」
「動かれますね」
「そうされますね」
「必ず」
「ええ、そうしてくるでしょうし」
だからだというのだ。
「その時はその時でね」
「動きますね」
「こちらも」
「そうしていきますね」
「敵の動きを見てね、そしてね」
ミッチェルはさらに話した。
「こちらもやっていくわ、ただオコナーの相手はあたくしだけでなくてね」
「ホイットマン様もおられます」
「二対一ですね」
「このことは大きいですね」
「非常に」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「あたくし達はその分よ」
「楽ですね」
「ホイットマン様も十万の軍を率いておられますし」
「兵力差は二倍」
「このことも大きいですね」
「そうよ、このことも活かしてね」
そうしてというのだ。
「動くわ、つまりあたくし達だけで無理はしないでええのよ」
「左様ですね」
「ホイットマン様の援軍も来ます」
「ではあの方とあの方が率いられる軍勢が州西部を掌握され」
「リオ=グランデ川を渡れば」
「その時にですね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「本格的に攻める時ね」
「そうなりますか」
「それではですね」
「その時にですね」
「アルパカーキも攻められるし」
今オコナーがいて戦略上主に話しているこの街もというのだ。
「それにね」
「州全体も掌握出来ますね」
「そうも出来ますね」
「そういった戦略も執れますね」
「そうよ」
まさにというのだ。
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