第十二話 ドクターマンの影その十一
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「それならね」
「見て見ぬふりで」
「収めてたみたいよ」
「ああ、今ネットで調べたら」
森は自分のスマートフォンを見てジュウオウジャーの面々に話した。
「秀吉さんの奥さんの実家に面白い話があるよ」
「面白い話?」
「うん、木下家っていうけれど」
風切に応えて話した。
「そのお家に一子相伝でね」
「何処かの拳法みたいだね」
「そうね」
タスクもセラも一子相伝と聞いてこう思った。
「それだとね」
「そうだね」
「その一子相伝でね」
森は二人に応える様にさらに話した。
「秀頼さんは実に逃れて生きていたってね」
「伝わってるんですね」
「そうなのね」
「代々ご当主に伝わっていたそうだよ」
一子相伝というのだ。
「そうらしいよ」
「本当の話だろうか」
ラリーはその話に本気で首を傾げさせつつ応えた。
「若しその話が本当ならだ」
「秀頼さんはここにいた時もあったかも知れないな」
バドも本気で考える顔であった、そのうえでの言葉だった。
「一時でもな」
「その可能性は否定出来ないな」
「そうだな」
「うん、まあ我々はドクターマンを探していてね」
森はそれでと話した。
「秀頼さんじゃないけれどね」
「歴史の話だな」
「うん、しかしドクターマン本当にいないね」
「いや、待て」
ここでバドは上を見てだ、そして言った。
「長い白髪頭の老人だな」
「身体に機械の部分が多いね」
「今いなかったか」
こう言うのだった。
「反応があった」
「上に?」
「飛行機の中にな」
「あの飛行機は」
風切はその飛行機を見上げて言った。
「沖縄行きかな」
「沖縄!?だったら」
それならとだ、レオもその飛行機を見上げて言った。
「俺達も行くか」
「そうよね」
アムもそれならと応えた。
「これからね」
「ああ、熊本城には名残り惜しいけれどな」
それでもというのだ。
「沖縄に行くか」
「そうしましょう」
「道は決まったな」
門藤もそれはと言った。
「沖縄だ」
「うん、しかし沖縄とはね」
タスクは考える顔になって言った。
「思わなかったよ」
「沖縄に何かあるのか」
真剣にだ、門藤も考えて言った。
「それで行くのか」
「いや、ドクターマンって記憶喪失でしょ」
セラはこのことを指摘した。
「だったらね」
「ふらりとか」
「そう、彷徨ってね」
こう門藤に話した。
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