第十二話 ドクターマンの影その六
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「しかしじゃ」
「それでもですな」
「幕末のことを学べて美味いものも食することが出来ておる」
「喜ぶべきですな」
「左様じゃ、さて夜は夜でな」
「美味いものを食いますな」
「そうしようぞ」
こうした話をするのだった、だが高知市ではどちらもドクターマンを見付けることが出来ないのだった。
長崎の路面電車の中でだ、鈴樹は明るく笑って言った。
「これも鉄道だよね」
「そうだよ」
渡嘉敷が応えた、トッキュウジャーの面々が全員いる。
「路面電車もね」
「いいよね、路面電車も」
「うん、乗っているだけで楽しいね」
「路面電車がある街っていいよね」
泉は笑顔で応えた。
「風情もあってね」
「そうよね」
夏目は泉に笑顔で応えた。
「これはこれでね」
「いい列車よね」
「私もそう思うわ」
「今路面電車がある街はあまりないな」
「日本だとな」
蝶野が野々村に答えた。
「残念だけれどな」
「そうだな」
「車が多いからな」
「車な、長崎も多いな」
「車は車でいいが」
それでもというのだ。
「しかしな」
「路面電車が少なくなったな」
「バスとかもあるしな」
「それは本当に残念だな」
「けれどここにはあってね」
長崎にはとだ、鈴樹は笑顔で述べた。
「乗れるからいいよね」
「そうよね」
ワゴンが応える、人間の姿である。
「長崎だとね、実は私北海道に縁があるけれど」
「えっ、そうなんだ」
「北海道にはないのよ」
残念そうに言うのだった。
「これがね」
「そう言えば聞かないね」
「うん、そしてね」
そのうえでというのだ。
「ワゴンとしてはなんだ」
「寂しいのよ」
「そうなんだね」
「やっぱりね」
ワゴンはさらに言った。
「列車って独特のよさがあって」
「路面電車もね」
「一緒よ。だからね」
「長崎にあって」
「とても嬉しいわ」
鈴樹に笑顔で話した。
「本当にね」
「うん、こうして窓から街を見てもね」
渡嘉敷は車窓から長崎の街を観て話した。
「いいしね」
「そうよね」
「ワゴンも同じだね」
「楽しんでるわ」
「そうだよね」
「路面電車も残って欲しいわ」
泉は心から思った、その思ったことを言葉に出した。
「これからもね」
「じゃあ今はね」
「路面電車もね」
「楽しみましょう」
「そうしましょう」
「そうだな、しかし長崎もいい街だな」
野々村は街のことに言及した。
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