第4話:遺族への配慮が足りない……
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て、エイジオブ帝国が弱過ぎるだのって感じじゃないぞ!
まさか無人の砦……いや、流石に無いか。
無人の砦とは言え、砦は砦。落とせればそれだけこちら側の士気が上がる。
なら、やはりエイジオブ帝国が弱過ぎるからか……いや、前回の戦いから考えてそれも考えにくい。
では、ムソーウ王国やマッホーウ法国が強過ぎるからか……それではエイジオブ帝国に敗れたマッホーウ法国の生き残りがムソーウ王国に亡命した話と矛盾する。
ドウカァー共が今からやろうとしている馬鹿げた事とは、別の意味で嫌な予感がする。
「それに引き換え!我々は未だに砦を1つも落としておりません!」
おいおい。敵の砦を落とす速度と落とした数しか観ておらんのか?
たった1週間で砦を8つは流石に敵が弱過ぎると不思議に思わんのか?
数々の城を落として来たこの豊臣秀吉の勘が、ムソーウ王国が死地に足を踏み入れかけていると必死に訴えていると言うのに!
「ですので!我々にも敵砦への突撃命令を、お願いします!」
ドウカァーがそう言うと……私の配下の一般兵全員が深々と立礼しおった。
これが非常に困った。
かつての豊臣秀吉なら速攻で却下するのだが、私のオラウとしての初陣が却下してはいけないと訴えておる……
そう!
こやつらはこうやって私の将校としての技量を試しておるのだ!
これはつまり、こやつらに突撃を下知する程の度量が有るかを計っておるのじゃ!
だが!豊臣秀吉の様なズルを主体とする卑怯な智将にとっては愚の骨頂!迷惑の極み!
かと言って、こやつらの説得に失敗すればムソーウ王国は豊臣秀吉に司令官不向きの烙印を再び容赦無く押すだろう。
さて……
どうしたものか―――
その時、豊臣秀吉は何故か菊子(淀君)と拾(秀頼)の事を思い出してしまった。
何故このタイミングで?……
そうか!豊臣秀吉が突撃至上主義のムソーウ王国第三王女として再び生を受けたにも拘らず、未だにズルい戦術を繰り返したがるのはそう言う事か!?
拾(秀頼)よ!私は初めてお前に命を救われたぞ!
「君達、家族いる?」
私の予想外の言葉にこやつらがキョトンとしておる。それだけ私の第一声は予想外過ぎたのだろう。
「何故です?なぜこのタイミングで家族の話を?」
「この私がお前達の家族の恨みを買いたくないからだ」
……こやつら……私が言ってる意味が理解出来ずに首を傾げておる……
「何故です?オラウ様が我々に突撃命令を出したくらいで我々の息子達がオラウ様を恨むのです?寧ろ、オラウ様が突撃命令を出すのを躊躇して我々の名誉を傷つけた事の方が、我々の息子達の恨みを買う可能性が非常に高いのでは?」
……こやつら……本当に馬鹿過ぎる!
こんな簡単な事すら|豊臣秀吉《わ
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