第七百四十七話 サチェル=ペイジその七
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「もうな」
「稀よね」」
「多くの選手が毎年入団するが」
それぞれの国のそれぞれのリーグのチームにだ。
「その中で六十歳まで現役なんてな」
「本当に僅かね」
「それが出来ていたならな」
「それも二十世紀前半に」
正確に言うとそれ位まで投げていたのは二十世紀後半のことだ、その頃には彼はメジャーに所属していた。
「やっていたとなると」
「かなり丈夫だった」
「そう言えるわね」
「その丈夫さだけでな」
身体のそれだけでもというのだ。
「サチェル=ペイジという人はな」
「かなりの人ね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「俺もそう思う」
「丈夫さが凄かったのね」
「当時の人達の中でもな」
「それで野球の能力もあったのね」
「ピッチャーとしてのな」
「そういうことね」
「だから伝説になっている」
タムタムはアンに真顔で話した。
「今もな」
「千年以上経っても」
「こんな人はもう出ないんじゃないか」
「そうまで言われてるのね」
「ああ」
まさにという返事だった。
「そこまでな」
「そうなのね」
「超人だった」
タムタムは言い切った。
「野球というスポーツにおけるな」
「というと二十一世紀の大谷翔平さんみたいな」
アンはここでこの時代では神の様に考えられているあまりにも偉大な野球人の名前を出した、先程も話に出たが今もそうしたのだ。
「そんな風かしら」
「タイプが違うな」
「時代も違うな」
フランツもタムタムもそれはと答えた。
「だからみたいというとな」
「また違うな」
「だが凄いということならな」
「負けていないな」
アンにあらためて話した。
「あの人も凄かったからな」
「想像を絶する記録と逸話が数多い」
「投打二刀流で活躍してな」
「当時は誰もが驚愕した」
その活躍を見てだ。
「一六五キロを先発で投げてホームランを打つ」
「守備もいいし俊足でもあった」
「本当に凄かった」
「尋常じゃない活躍だった」
「今でもそう言われている人だ」
「私も聞いたけれど」
大谷翔平の記録と逸話はというのだ。
「本当にね」
「信じられないな」
「どうにも」
「この人の記録と逸話ははっきりしているのね」
「ああ、完全にな」
「映像も残っている」
二人でアンに答えた。
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