激闘編
第八十五話 激戦の予感
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「ヴィーレンシュタインにて隠密偵察中の通報艦アルゴスVより通報、帝国軍艦隊を発見、ヴィーレンシュタイン外縁部、シャンタウ方向、約七万隻」
「そうか。通報艦は退避出来たのかな」
「いえ…この報告もボーデンで活動中の通報艦が中継してきたものです」
「残念だな。第十三艦隊の位置はどうか」
「はっ。おそらくフォルゲン宙域中心部、フォルゲン星系付近かと」
「正確な位置をトレースしろ。位置判明後、第十三艦隊に命令。貴艦隊はヴィーレンシュタインにて活動中の通報艦を統括するともにフォルゲン宙域に展開する通報艦の避退行動を援護せよ。その後哨戒及び警戒任務に当たれ。以上だ」
「了解いたしました」
「当基地駐留の各艦隊に命令。直ちに出撃準備に入るとともに出撃可能日時を報告せよ」
「はっ………第一及び第ニ、第三艦隊より連絡、出撃準備完了予定、本日一〇〇〇時…第四艦隊より連絡、同予定、本日一二〇〇時」
「了解した。命令、各艦隊は一二三〇時を以て出撃、アムリッツァ星系外縁部にて集合……私も出るぞ。直衛艦隊の出撃準備はどうか」
「はっ……命令示達完了、直衛艦隊の出撃準備は既に整っています」
「早いな。第九、第十艦隊に連絡。可及的速やかにカイタルへ移動せよ。連絡後、イゼルローン要塞司令部及びハイネセンへ状況を報告せよ。内容は任せる」
「はっ」
9月24日04:45
ヴァンフリート宙域外縁(イゼルローン回廊方向)、自由惑星同盟、自由惑星同盟軍、第九艦隊旗艦グラディウス、
ヤマト・ウィンチェスター
「グリーンヒル閣下と繋がります、どうぞ」
”ご苦労。艦隊はまもなくヴァンフリートを抜けるのだな“
「はい。急いだ方がいいと思いまして…敵は七万隻という事ですが、帝国の公式発表の通りの様ですね」
”うむ。帝国艦隊はヴィーレンシュタインで艦隊を分けるのだろう”
「でしょうね。どちらにせよ我々もボーデンとフォルゲンの両方に戦力を配置せねばなりません」
”既にフォルゲンには第十三艦隊が進出している。ヤン提督が索敵及び警戒を実施中だ。おそらく帝国軍も第十三艦隊の存在は確認しているだろう“
「帝国艦隊主力がどちらに向かうか、ですね」
”第十三艦隊を邪魔者とみなせば、敵主力は一気に押し潰すだろう。邪魔されたくないと思えばボーデンに向かう筈だ。我々の主力はアムリッツァ外縁で待機する事にしている。奴等の動きを見極めてからボーデンまたはフォルゲンに移動する“
「了解しました」
”何か、思うところはあるかね?もしあれば聞かせて欲しい。正直、不安でね。君達が到着するまでは我々の方が劣勢だからな“
「いえ、ありません。もし何かありましたら再度此方から連絡致します」
”了解した。イゼルローンで補給を済ませて、速や
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