第29話
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の降臨の為にはマルティーナを殺す必要がある”ようなことをアルマータに伝えて、アルマータにマルティーナを殺すように誘導したんじゃねぇのか?」
「………さすがにそこまではしておらん。先程も言ったように、犠牲の件については奴らに上を行かれただけの事だ。」
「――――――その割には私が務めているホテルからの指示という名目で私に”2番街”の人気のいない所――――――いえ、”人払いをした場所”に向かうように誘導して、ガウランという男に私を襲わせましたけど、それについてはどうお答えするつもりですか?」
「な――――――ガウランに襲撃されただとっ!?姉貴、その話はマジなのかっ!?」
厳しい表情を浮かべたクロウの指摘に対して答えたギエンの答えを聞いたマルティーナは真剣な表情でギエンに更なる指摘をし、マルティーナの口から語られた驚愕の事実を知ったアーロンは絶句した後驚きの表情でマルティーナに確認した。
「ええ、今日の18時頃にね。」
「その”ガウラン”という人物は何者なんですか?」
「”月華最強の男”と称されている黒月に所属している武闘家だ。確か所属している派閥は”ルウ家”ではなく、”ライ家”だったはずだが………18時頃――――――俺達がこの城砦の探索を始めた頃に襲撃させたって事は、目的は大方”大君”として黒月の神輿として担ぐアーロンに自分達の思い通りに動いてもらう為の”人質”にする為と言った所か。」
アーロンの問いかけにマルティーナが答えた後二人の会話から出て来た人物が気になったフェリの疑問に答えたヴァンは自身が考えた推測をギエンに指摘した。
「その通りだ。……最も幾ら腕が立つとは言え、あのガウランを”返り討ち”にした挙句監視の者たちも含めてずガウラン共々全員病院送りにする程ガウラン達が徹底的に痛めつけられるとは思わなかったが………ヌシの”正体”を知った今では、ガウランすらも返り討ちにしたという話も納得したわい。」
「その様子ですとガウランという男を撃退して監視の人達にも重傷を負わせたのは私だと思っているようですけど、それは違いますよ?確かに”私自身の手で撃退する事も可能でしたけど、ガウランという男もそうですが、監視の人達を病院送りにしたのは実際に迎撃しようとした時に突如介入してきた人達の手によるものです。”」
ヴァンの指摘に肯定したギエンは苦々しい表情でマルティーナを見つめたが、マルティーナはギエンにとって予想外の答えを口にした。
「何……?――――――なるほど、”鉄機隊”、もしくはそこのラギール商会の”銀髪の売り子”の仕業か。」
「……………………」
マルティーナの答えを聞いて眉を顰めたギエンだったがすぐに察しがついてデュバリィ達や銀髪の少女を見回し、ギエンの指摘に対し
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